ロレックス(ROLEX) ターノグラフの歴代モデル一覧。歴史を完全網羅

ロレックス(ROLEX)の中でも特別な存在感を放つ「ターノグラフ(TURN-O-GRAPH)」は、回転式のフルーテッドベゼルを備えた唯一のデイトジャスト派生モデルです。1953年に登場して以来、ドレスウォッチの上品さとスポーツモデルの実用性を融合させた独自のスタイルで、多くのファンを魅了してきました。

2000年代に登場したターノグラフ Ref.116261/116263/116264は、ステンレススチールとK18ゴールドを組み合わせたロレゾール仕様を展開。赤い秒針や赤いデイト表示などのアクセントが特徴で、スポーティさと上品さを併せ持つ一本として再評価を集めています。

もちろん、デイト表示を備えた実用性や、100m防水・自動巻ムーブメントによる信頼性といった基本性能も健在。外観の美しさだけでなく、日常使いで安心できる点もターノグラフの大きな魅力です。

本記事では、そんなターノグラフの歴史や仕様の変遷、世代ごとの特徴を詳しく解説していきます。

※本記事は、できるだけ正確な情報を掲載するよう努めていますが、仕様などについて事実と異なる可能性があります。そのため、本記事の情報は、あくまでも参考程度にご活用ください。

ロレックス ターノグラフとは

ロレックスの中でもターノグラフは、誕生当初から特異な存在として語られてきました。

ドレスウォッチの代表格であるデイトジャストに、回転ベゼルというスポーティーな要素を融合させたモデルであり、上品さと機能性を兼ね備えた一本です。

まずは、このターノグラフがロレックスのラインナップにおいてどのような位置づけにあるのかを整理していきましょう。

ターノグラフの名前の由来

「ターノグラフ(Turn-O-Graph)」という名称は、ロレックス初の両方向回転ベゼルに由来します。ベゼルを「回転(Turn)」させて時間を計測し、必要に応じて再び「ゼロ(O)」の位置に戻すという一連の動作を表現するために、この名前が与えられました。

「O」はアルファベットのゼロを示唆しており、回転操作で基点に戻す仕組みを直感的に表したものです。当時としては珍しい機能性を持った時計であり、その特徴をダイレクトに反映したモデル名が「Turn-O-Graph」でした。

1950年代のロレックスは、ドレスウォッチの分野を超えて、パイロットやスポーツ愛好家に向けた実用的な腕時計を模索していました。ターノグラフはその象徴であり、名称自体が「新しいロレックスの方向性」を示していたといえます。

デイトジャストの派生モデルとしての位置づけ

ロレックス(ROLEX)の「ターノグラフ(TURN-O-GRAPH)」は、1953年に誕生した回転ベゼル付きモデルであり、のちにデイトジャストの派生ラインとして展開されました。

オイスターケースやパーペチュアル機構といったロレックスの基本機能を備えつつ、ドレスウォッチにスポーティーな要素を融合させた先駆的な存在です。デイトジャストのエレガンスを継承しながらも、実用性を兼ね備えた「ハイブリッドなロレックス」として位置づけられています。

回転フルーテッドベゼルの特徴

ターノグラフ最大の特徴は、フルーテッド仕上げの回転式ベゼルにあります。通常、ロレックスのフルーテッドベゼルは装飾性の強い固定式ですが、ターノグラフでは双方向に回転でき、経過時間を計測する機能を持たせています。この「機能性を持ったフルーテッドベゼル」は、ドレスモデルとスポーツモデルの境界を超える象徴的ディテールといえるでしょう。サブマリーナのダイバースケールとは異なり、目盛りはシンプルで、あくまで汎用的な計測を意識した設計となっています。

ターノグラフの歴史と系譜

ロレックスにおけるターノグラフの歩みは、スポーツロレックスの発展史そのものと深く結びついています。誕生当初から「回転ベゼル」を備えた革新的な設計は、後のダイバーズモデルや派生ラインにも大きな影響を与えました。その系譜をたどることで、なぜターノグラフが現在も特別な存在とされるのかが見えてきます。

初代Ref.6202|サブマリーナに繋がる原点モデル

1953年に登場したターノグラフ Ref.6202は、「Turn-O-Graph(ターノグラフ)」の名を冠した最初の一本です。36mmケース、防水性能50m、プラスチック風防という仕様で、アルミ製の回転ベゼルには分刻みスケールが刻まれていました。無骨で実用性を前面に出したデザインは、その後のサブマリーナをはじめとするスポーツロレックスの基盤となり、ロレックス史において特別な位置を占めています。

Ref.116261/116263/116264|2000年代に復活したターノグラフ

2004年に登場したターノグラフ Ref.11626x世代は、ターノグラフの近代的再解釈といえる存在です。従来の実用的な刻みベゼルに代わり、フルーテッドベゼル調の回転ベゼルを採用し、デイトジャストらしいエレガントさを強調。赤い秒針や赤いデイト表示が加わることで、伝統にモダンなアクセントを融合させています。100m防水性能、堅牢な無垢ブレスレット、Cal.3135の信頼性により、デイリーユースに最適な高級スポーツモデルとして仕上げられました。

生産終了と再評価

2013年にターノグラフは生産終了となり、ロレックスの現行コレクションから姿を消しました。しかしその後も、赤い秒針やフルーテッド調の回転ベゼルを備えた2000年代のRef.116261/116263/116264は、独自の存在感を評価され続けています。ドレスウォッチとスポーツモデルを融合させた立ち位置は、他のロレックスには見られない個性として再注目されており、中古市場でも安定した人気を維持しています。

ターノグラフとサンダーバードの違い

ターノグラフ(Turn-O-Graph)は、1953年に登場したRef.6202を起点とする、ロレックスが公式に展開した回転ベゼル付きモデルです。ドレスラインであるデイトジャストから派生した存在でありながら、両方向回転ベゼルというスポーティーな機能を取り入れた点が特徴です。その後のサブマリーナをはじめとするスポーツロレックスに影響を与えた「公式モデル」としての位置づけを持っています。

一方、サンダーバード(Thunderbird)は公式名称ではなく、特定世代のデイトジャストに自然発生的につけられた愛称です。1956年のRef.6309や1958年頃のRef.6609を経て広まり、特に1960年代から1970年代にかけて生産されたRef.1625が代表的な存在として知られています。米空軍アクロバットチーム「Thunderbirds」との結びつきを背景に、その呼び名が定着しました。

要するに、ターノグラフはデイトジャストから派生した「公式モデル」であり、サンダーバードは回転ベゼル付きデイトジャストの一部リファレンスに市場やファンの間で与えられた「愛称」という違いがあります。

ターノグラフとサンダーバードの違い(比較表)

項目ターノグラフサンダーバード
呼称公式モデル名愛称(通称)
初出1953年 Ref.62021956年 Ref.6309(一般に初代とされる)
特徴ロレックス初の回転ベゼル搭載。スポーツロレックスの源流米空軍「Thunderbirds」に採用された背景から広まった呼び名
主なモデルRef.6202、Ref.116261/116263/116264 などRef.6309、Ref.6609、Ref.1625系、Ref.1625x/1626x など

ロレックス三大発明とターノグラフ

ロレックスを語る上で欠かせないのが「三大発明」と呼ばれる技術革新です。オイスターケース、パーペチュアル機構、デイトジャスト機構は、いずれも現代の腕時計に通じる基盤を築きました。ターノグラフはこれらを備えたうえで、さらに回転式フルーテッドベゼルを組み合わせたことで、独自の存在感を持つモデルとなっています。

オイスターケース|防水性と堅牢性の象徴

1926年に誕生したオイスターケースは、世界初の防水腕時計ケースとして知られています。密閉構造により日常生活での水やホコリからムーブメントを保護し、耐久性を大きく向上させました。ターノグラフもこのオイスターケースをベースに設計されており、防水性能50m(ヴィンテージ期)から100m(2000年代モデル)まで、世代ごとに進化を遂げています。

パーペチュアル機構|自動巻きによる安定した駆動

1931年に発明されたパーペチュアル機構は、ローターの回転によってゼンマイを自動的に巻き上げる仕組みです。手巻きの手間を解消し、安定した精度を維持できるこの機構は、ターノグラフにも標準搭載されました。Cal.1560やCal.1570といった往年の名機から、2000年代モデルのCal.3135に至るまで、いずれもパーペチュアル機構による高い信頼性を誇ります。

デイトジャスト機構|瞬時に切り替わる日付表示

デイトジャスト機構は1945年に初登場しましたが、この段階では日付表示がゆっくりと切り替わる仕様でした。その後、1950年代に改良が進み、午前0時に瞬時で切り替わる仕組みへと進化します。ターノグラフもこの進化したデイトジャスト機構を継承しており、実用性を大きく高めていました。

ターノグラフ 歴代 モデル年表

ターノグラフは、4モデルラインナップされていました。

モデル年代素材ベゼル
ターノグラフ Ref.62021953年~1954年SS、SS×YG回転ベゼル
ターノグラフ Ref.1162612004年~2013年SS×K18ERGフルーテッド回転ベゼル
ターノグラフ Ref.1162632004年~2013年SS×K18YGフルーテッド回転ベゼル
ターノグラフ Ref.1162642004年~2013年SS×K18WGフルーテッド回転ベゼル

ターノグラフ 歴代 モデルを紹介します。

ターノグラフ 歴代 モデルを紹介します。

ターノグラフ Ref.6202 SS、SS×YG

製造年代1953年~1954年
キャリバーCal.A260
防水性能50m
ケース径36mm
ポイント回転ベゼル

ターノグラフ Ref.6202はターノグラフの初代モデルです。

初の「Turn-O-Graph」モデル

1953年に登場したRef.6202は、ロレックス史上初めて「Turn-O-Graph」の名を冠した公式モデルです。36mmケースに両方向回転ベゼルを搭載し、スポーツロレックスの源流として後のサブマリーナ誕生にも直結する革新的な存在でした。

ヴィンテージ特有の文字盤デザイン

Ref.6202には、同じ個体でも仕上げが異なるダイヤルが存在します。なかにはミラーダイヤルや、外周にミニッツサークルを配した仕様も確認されており、現存数が限られるためコレクターズアイテムとして高い人気を誇ります。また、ブラックのギョーシェ文字盤など、ユニークで個性的なバリエーションも登場していました。

ブレスレットと素材のバリエーション

当時のロレックスらしく、リベットブレスレットが標準仕様として装備されていました。また、ステンレススチール製に加えて、一部にはコンビモデル(SS×YG)も存在しています。特にコンビ仕様のベゼルはイエローゴールド製で、細かな刻みが入ったエンジンターン風の回転ベゼルを採用していました。

「De Luxe Model」としての販売

興味深い点として、当時の広告資料ではコンビ仕様のRef.6202が「De Luxe Model」として紹介されていた記録があります。これは、ターノグラフが単なるスポーツモデルではなく、ラグジュアリー要素をも兼ね備えた特別な存在として販売されていたことを示しています。

ターノグラフ Ref.116261 SS×K18ERG(PG)

製造年代2004年~2013年
キャリバーCal.3135
防水性能100m
ケース径36mm
ポイントフルーテッド回転ベゼル

ターノグラフ Ref.116261はターノグラフの最終モデルです。SS×K18ERG(18金エバーローズゴールド)コンビモデルです。

フルーテッドベゼル調の回転ベゼル

2004年に登場したRef.116261は、それまでのターノグラフには見られなかったフルーテッドベゼル調の回転ベゼルを採用した点が最大の特徴です。従来の刻みベゼルは実用性を優先したデザインでしたが、この世代ではドレスモデルの象徴であるフルーテッドの意匠を取り入れることで、スポーツとエレガンスを融合させた独自の個性を打ち出しました。

赤い「TURN-O-GRAPH」表記

ダイヤルの6時位置には、従来にはなかった赤い「TURN-O-GRAPH」ロゴが配されています。これにより、同じデイトジャスト系のモデルと明確に区別され、シリーズとしての独自性を強調しました。

赤で統一された秒針とデイト表示

Ref.116261では、秒針とカレンダー表示の日付も赤色に統一されています。視認性を高めるだけでなく、デザイン的にもアクセントとなり、従来の「DATEJUST」とは一線を画すスポーティーかつモダンな印象を与えました。この赤の差し色は、ターノグラフの象徴的なデザインコードとして語られるポイントのひとつです。

実用性とスペック

ケース径は36mm、防水性能は100m、ムーブメントはCal.3135を搭載。サファイアクリスタル風防と堅牢な無垢仕様のブレスレットを備え、現代的な日常使用にも十分対応できる実用性を誇ります。ステンレスとピンクゴールド(エバーローズゴールド)を組み合わせたロレゾール仕様で、スポーツモデルでありながら華やかさも兼ね備えています。

ターノグラフ Ref.116263 SS×K18YG

製造年代2004年~2013年
キャリバーCal.3135
防水性能100m
ケース径36mm
ポイントフルーテッド回転ベゼル

ターノグラフ Ref.116263は、Ref.116261と同世代のK18YG(18金イエローゴールド)コンビモデルです。

Ref.116263のダイヤルは、配色によって針や表記の色が異なる点が特徴です。シャンパンダイヤルでは、ロゴ表記と秒針・カレンダーが赤色で統一されています。一方、ホワイトやブラックのダイヤルでは、同じ部分がロレックスのコーポレートカラーであるグリーンで仕上げられており、モデルごとに異なる個性が演出されています。

ターノグラフ Ref.116264 SS×K18WG

製造年代2004年~2013年
キャリバーCal.3135
防水性能100m
ケース径36mm
ポイントフルーテッド回転ベゼル

ターノグラフ Ref.116264は、Ref.116261と同世代のK18WG(18金ホワイトゴールド)コンビモデルです。

Ref.116264では、ブラック・ホワイト・ブルーのいずれのダイヤルにおいても、ロゴ表記や秒針・日付がすべて赤色で仕上げられています。グリーンとの切り替えがあるイエローゴールドコンビに比べ、Ref.116264は赤を統一的に用いることで、精悍なイメージとなっています。

三重県鈴鹿市の質店「大蔵屋」ではターノグラフを高価買取中!

三重県鈴鹿市に拠点を構える質屋「大蔵屋」では、ロレックスのターノグラフを積極的にお買取りしています。

2004年に再登場したターノグラフ Ref.116261/116263/116264は、赤い秒針や日付表示、そしてフルーテッドベゼル調の回転ベゼルを備えた独自のスタイルで高い評価を得ました。しかし2013年に生産終了となり、その後新作は発売されていません。中古市場でも需要が高く、人気の高い文字盤カラーや保存状態の良い個体は、価格が安定して推移しているのが現状です。

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