ロレックス(ROLEX) サブマリーナ歴代モデル一覧。金無垢モデルの歴史を完全網羅

ロレックス(ROLEX)のダイバーズウォッチであるサブマリーナ。

この記事ではダイバーズウォッチというプロフェッショナルツールであるサブマリーナに、ラグジュアリー要素を取りいれた、サブマリーナ金無垢モデルの歴史を紹介します。

本記事は、できるだけ正確な情報を掲載するよう努めていますが、古いモデルについては、製造年や仕様などについて、複数の説が存在するため、事実と異なる可能性があります。そのため、本記事の情報は、あくまでも参考程度にご活用ください。

ロレックス サブマリーナとは

1953年、ロレックスは世界初のダイバーズウォッチ「サブマリーナ」を発売しました。

当時としては驚異的な100m防水性能と、潜水時間を計測できる回転ベゼルを搭載したサブマリーナは、瞬く間に海を制覇する英雄となりました。

その後もサブマリーナは、過酷な水中環境に挑む冒険者たちの良きパートナーとして進化し続けます。

防水性能の向上、日付表示機能の追加、素材やデザインのバリエーションなど、時代とともに求められる機能を次々と取り入れ、常に頂点に君臨し続けています。

この記事では、そんなサブマリーナにラグジュアリーな要素をプラスした金無垢モデルの歴代モデルを紹介します。

サブマリーナ 歴代金無垢モデル年表

サブマリーナにはノンデイトとデイトモデルがありますが、金無垢モデルが存在するのはデイトモデルのみです。

サブマリーナステンレスモデルのデイトモデル登場と同じ年に、サブマリーナ初の金無垢モデルが登場しています。

※アンティークモデルの製造期間に関しては正確な情報がないため、事実とは異なる場合がございます。あくまでも参考程度にご覧ください。

モデル年代素材
サブマリーナ Ref.1680/81969年~1980年頃K18YG
サブマリーナ Ref.168081980年代~1988年K18YG
サブマリーナ Ref.166181989年~2008年K18YG
サブマリーナ Ref.116618LN2008年~2020年K18YG
サブマリーナ Ref.116618LB2009年~2020年K18YG
サブマリーナ Ref.116619LB2008年~2020年K18WG
サブマリーナ Ref.116618GLN2008年~2020年K18YG
サブマリーナ Ref.116618GLB2009年~2020年K18YG
サブマリーナ Ref.116619GLB2008年~2020年K18WG
サブマリーナ Ref.126618LN2020年~K18YG
サブマリーナ Ref.126618LB2020年~K18YG
サブマリーナ Ref.126619LB2020年~K18WG

サブマリーナ 金無垢 歴代モデル一覧

サブマリーナ 金無垢 の歴代モデルを紹介します。

サブマリーナ デイト Ref.1680/8 K18YG

製造年代1969年~1980年頃
キャリバーCal.1570
防水性能200m
ケース径40mm
ポイント金無垢初代、金無垢青サブ初代、フジツボダイヤル、ニップルダイヤル、メーターファースト

サブマリーナ デイト Ref.1680/8は、サブマリーナ初の金無垢モデルとして、ステンレスモデルにデイト機能が追加されたタイミングで登場しました。

K18YG(18金イエローゴールド)製で、スポーツウォッチであるサブマリーナにラグジュアリーテイストが加えられています。

ベゼルとダイヤルカラーはブラックとブルーの2種類があり、ブラックが先に発売されました。ブルーのRef.1680/8は「青サブ」と呼ばれ、現在でも多くのファンを持つシリーズですが、このRef.1680/8が金無垢モデルの初代青サブです。

サブマリーナ デイト Ref.1680/8の初期製造個体には、アプライドインデックスと呼ばれる立体的なインデックスが使用されています。これは、文字盤に配置されたインデックスをゴールド素材で縁取りしたもので、「フジツボダイヤル」や「ニップルダイヤル」などの愛称で呼ばれ、レア個体としてプレミア価格で取引されています。

その他のレア個体としては、防水性能表記が「660ft=200m」ではなく「200m=660ft」になっている「メーターファースト」があります。

サブマリーナ デイト Ref.1680/8は流通数の少ないモデルですが、中でも青サブや上記のレア個体は非常に希少です。

サブマリーナ デイト Ref.16808 K18YG

製造年代1980年代~1988年
キャリバーCal.3035
防水性能300m
ケース径40mm
ポイント金無垢青サブ2代目、フジツボダイヤル、ニップルダイヤル、バイオレットダイヤル、ブルートロピカルダイヤル、300m防水、逆回転防止ベゼル採用、サファイアクリスタル風防、ハイビート化など大きく進化したモデル

サブマリーナ Ref.16808はサブマリーナ金無垢モデルの2代目にあたるモデルで、より現代的な性能にアップデートされています。

強化プラスチックだった風防は、傷つきにくく透明度の高いサファイアクリスタル風防を採用することで、視認性と耐久性を大幅に向上。さらに、防水性能を300mへ強化し、よりプロ向けの仕様に進化しました。

ムーブメントは28,800振動のハイビートムーブメントになり、精度や安定性が向上、日付のクイックチェンジ機能も追加されています。ベゼルは両回転から、誤操作を防ぐ逆回転防止ベゼルへ変更され、安全性が向上しました。

前機種であるRef.1680/8と同じく、初期の個体には「フジツボダイヤル」や「ニップルダイヤル」が存在し、レア個体として扱われています。その他のポイントとしては、ブルーのダイヤルが経年変化で変色した「バイオレットダイヤル」や「ブルートロピカルダイヤル」もコレクターの間で人気となっています。

サブマリーナ デイト Ref.16618 K18YG

製造年代1989年~2008年
キャリバーCal.3135
防水性能300m
ケース径40mm
ポイント金無垢青サブ3代目、バイオレットダイヤル、ブツインブリッジ採用、ロングセラーモデル、後継機と比べ細身

サブマリーナ デイト Ref.16618は、1989年から2008年までの約20年間販売されたロングセラーモデルです。

Ref.16618に搭載されたCal.3135ムーブメントは、ツインブリッジ構造により前機種と比べて安定性とメンテナンス性が向上しています。

21年間の販売期間中に、フラッシュフィットの一体型化、夜光塗料の変更、風防ガラスへの王冠透かし、インナーリングへのルーレット刻印など、時代に合わせて様々なマイナーチェンジが行われました。

後継機であるRef.116618LN/LBと比べると、Ref.16610は細身で軽量な点が特徴です。金無垢サブマリーナにおいて、リファレンスにベゼルカラーのアルファベットが付かない、最後のモデルとなっています。

経年変化でダイヤルがパープルのような色へ変わったバイオレットダイヤルの個体も存在します。

サブマリーナ デイト Ref.116618LN K18YG

製造年代2008年~2020年
キャリバーCal.3135
防水性能300m
ケース径40mm
ポイント初のセラクロムベゼル、クロマライト夜光、グライドロックエクステンションシステム、最後の40mmケース

サブマリーナ デイト Ref.116618LNは、前機種と比べて、より実用的に進化したモデルです。

前機種では中空だったブレスレットの中央リンクパーツが無垢に変更され、耐久性が向上するとともに、ズシリとした重量感がプラスされました。

ベゼルには傷や色褪せに強いセラクロム素材が採用され、耐久性だけでなく高級感も増しています。夜光塗料はスーパールミノバからクロマライトへと変更、発行時間が約2倍の長さになり、発光色は緑から青へと変わりました。

ブレスレットには工具無しで2mmずつ、最大2cmまで長さ調整ができる「グライドロックエクステンションシステム」が搭載されたので、利便性が大幅に向上しています。

その他、リューズガードやラグなどが大型化され、全体的にボリュームアップした印象ですが、Ref.116618LNの後継機では、ケースサイズが1mmアップし、さらに大型化されることになります。

サブマリーナ デイト Ref.116618LB K18YG

製造年代2009年~2020年
キャリバーCal.3135
防水性能300m
ケース径40mm
ポイント金無垢青サブ4代目、初のセラクロムベゼル、クロマライト夜光、グライドロックエクステンションシステム、最後の40mmケース

サブマリーナデイト Ref.116618LBは、金無垢の青サブ4代目のモデルです。青サブとしては初めて、リファレンスにベゼルカラーのアルファベット「LB」が冠されたモデルとなります。

セラミック素材のセラクロムベゼルへと変わったことで、青サブの特徴であるブルーベゼルがより美しく表現されています。

その他、性能面での進化は、黒サブであるRef.116618LNと同様です。

サブマリーナ デイト Ref.116619LB K18WG

製造年代2008年~2020年
キャリバーCal.3135
防水性能300m
ケース径40mm
ポイント初のWG金無垢サブマリーナ、初のセラクロムベゼル、クロマライト夜光、グライドロックエクステンションシステム、最後の40mmケース

サブマリーナ デイト Ref.116619LBは、2008年にロレックス商標登録100周年を記念して発売された、サブマリーナ初のK18WG(18金ホワイトゴールド)金無垢モデルです。ブルーの文字盤とベゼルを備え、「新たな青サブ」として人気を博しました。

K18WGは一見ステンレスにも見えますが、ステンレスモデルにはブルーの文字盤やベゼルはないため、その点では棲み分けされています。

Ref.116619LBの後継機であるRef.126619LBは、ベゼルはブルーのまま、文字盤がブラックに変更されました。そのため、2024年現在、Ref.116619LBは唯一のK18WG製「青サブ」となっています。K18WGの高級感とブルーの爽やかさを兼ね備えた、特別なモデルと言えるでしょう。

スペックはK18YG金無垢モデルと同様です。

サブマリーナ デイト Ref.116618GLN K18YG

製造年代2008年~2020年
キャリバーCal.3135
防水性能300m
ケース径40mm
ポイント初のセラクロムベゼル、クロマライト夜光、グライドロックエクステンションシステム、最後の40mmケース

サブマリーナ デイト Ref.116618GLNは、同年に登場したRef.116618LNの8Pダイヤモンドインデックスモデルです。

サブマリーナ デイト Ref.116618GLB K18YG

製造年代2009年~2020年
キャリバーCal.3135
防水性能300m
ケース径40mm
ポイント初のセラクロムベゼル、クロマライト夜光、グライドロックエクステンションシステム、最後の40mmケース

サブマリーナ デイト Ref.116618GLBは、同年に登場したRef.116618LBの8Pダイヤモンドインデックスモデルです。

サブマリーナ デイト Ref.116619GLB K18WG

製造年代2008年~2020年
キャリバーCal.3135
防水性能300m
ケース径40mm
ポイント初のWG金無垢サブマリーナ、初のセラクロムベゼル、クロマライト夜光、グライドロックエクステンションシステム、最後の40mmケース

サブマリーナ デイト Ref.116619GLBは、同年に登場したRef.116619LBの8Pダイヤモンドインデックスモデルです。

サブマリーナ デイト Ref.126618LN K18YG

製造年代2020年~
キャリバーCal.3235
防水性能300m
ケース径41mm
ポイント初の41mmケース、パワーリザーブ70時間

サブマリーナ デイト Ref.126618LNは、サブマリーナの金無垢モデルとしては初の41mmモデルです。

2020年、ロレックスはサブマリーナデイト Ref.126618LNを含むサブマリーナシリーズを、40mmから41mmへとサイズアップしました。サブマリーナデイトが誕生した1969年以来、初のサイズ変更となります。

しかし、ラグをシャープにするなどのデザイン変更により、フェイスだけを見ると大型化した印象は薄く、むしろスッキリしたようにも感じられます。ブレスレット幅も1mmアップしており、全体では若干ボリュームアップした印象です。

装飾面では、文字盤6時方向のSWISS MADE表記にロレックスの王冠マークが追加されました。

機能面では、ムーブメントがCal.3235にアップデートされ、パワーリザーブが48時間から70時間へと大幅に延長。実用性が大きく向上しています。

サブマリーナ デイト Ref.126618LB K18YG

製造年代2020年~
キャリバーCal.3235
防水性能300m
ケース径41mm
ポイント金無垢青サブ5代目、初の41mmケース、パワーリザーブ70時間

サブマリーナ デイト Ref.126618LBは金無垢の青サブ5代目のモデルです。青サブとしては初めて、41mmサイズになったモデルとなります。

スペックは、サブマリーナ デイト Ref.126618LNと同様です。

サブマリーナ デイト Ref.126619LB K18WG

製造年代2020年~
キャリバーCal.3235
防水性能300m
ケース径41mm
ポイントブラック文字盤、初の41mmケース、パワーリザーブ70時間

サブマリーナ デイト Ref.126619LBはK18WG金無垢のサブマリーナの2代目にあたるモデルです。

前機種のRef.116619GLBは文字盤もベゼルもブルーだったので、K18WG版の「新たな青サブ」として話題となりましたが、Ref.126619LBは文字盤がブラックとなり、青サブの系譜からは外れた形となります。

スペックは、K18YGのサブマリーナ デイト Ref.126618LNと同様です。

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