アレキサンドライトの魅力と基礎知識まとめ

こんにちは、三重県鈴鹿市の質店「大蔵屋」です。

世界三大希少石の一つであるアレキサンドライト。アレキサンドライトは当たる光によって色が変わることから「昼のエメラルド、夜のルビー」と呼ばれ、神秘的な宝石として多くの人から愛されています。

この記事では、アレキサンドライトにまつわる魅力や基礎知識についてご紹介します。※あくまで参考程度にご覧ください。

アレキサンドライトの魅力

アレキサンドライトの魅力と基礎知識まとめ アレキサンドライトの魅力
英語表記ALEXANDRITE
和名金緑石(きんりょくせき)変彩金緑石(へんさいきんりょくせき)
硬度8.5
誕生石6月
宝石言葉秘めた思い・情熱・誕生・高貴・独立・出発・光栄など
原産地ブラジル・スリランカ・タンザニア・ジンバブエ・ミャンマー・インド・ロシアなど

アレキサンドライトは、青空の下では青緑色、ロウソクの灯りの下では赤紫色に変化する、神秘的な宝石です。この色の変化する性質は「アレキサンドライト効果」と呼ばれ、アレキサンドライトの最大の魅力と言えるでしょう。

アレキサンドライトは、1830年にロシアで初めて発見されました。最初はエメラルドだと思われていましたが、環境によって赤紫色に変化する珍しい性質が話題となり、当時の皇帝ニコライ1世に献上されました。

その後、アレキサンドライトの持つ青と赤の色合いがロシア国旗の色合いと似ていることもあり、ロシア国内で愛される宝石となっていきます。

皇帝に献上されたことやロシア国旗の色とつうじることなどから、アレキサンドライトは「皇帝の宝石」と呼ばれるようになりました。

アレキサンドライトの色の変化する仕組みは、光の反射と吸収によるもので、色の変化する度合いは、石の品質によって異なります。色の変化がはっきりしているほど、高品質なアレキサンドライトとされています。

アレキサンドライトは、その神秘的な色合いから、古くから希少な宝石として珍重されてきました。また、アレキサンドライトは「幸運の石」とも呼ばれ、持ち主に幸運をもたらすと言われています。

アレキサンドライトは、「昼のエメラルド、夜のルビー」とも称され、その希少性と美しさから、世界中の人々に愛されている宝石です。

アレキサンドライトの魅力は、その色の変化する性質だけではありません。

アレキサンドライトの硬度は8.5と、ダイヤモンドに次ぐ硬度を持っています。そのため、指輪やネックレス、イヤリングなどのジュエリーとして日常的に身に着けるのにピッタリといえます。

アレキサンドライトは、希少性と美しさ、丈夫さを兼ね備えた、特別な宝石です。アレキサンドライトを身に着けることで、日常にさりげない華やかさを添えてみてはいかがでしょうか。

アレキサンドライトの基礎知識

ここでは、アレキサンドライトにまつわる基礎知識を紹介します。

アレキサンドライトの名前の由来

アレキサンドライトの名前の由来は、アレクサンドル2世からきています。

ニコライ1世に献上された4月29日が、偶然にもニコライ1世の長男で皇太子であるアレクサンドル2世の誕生日だったことから、アレクサンドルにちなんでアレキサンドライトという名前がつけられたそうです。※巷説です。

カラーチェンジ効果と色が変わる理由

アレキサンドライトの最大の特徴といえば、環境によって色が変わるカラーチェンジ効果です。このカラーチェンジ効果は、アレキサンドライトが”色が変わる宝石”の代表格であることから「アレキサンドライト効果」と呼ばれることも。

青緑から赤紫に色が変わる様子は、「神様のいたずら」と称されることもあるほどに神秘的で、アレキサンドライト最大の魅力となっています。

ここでは、アレキサンドライトのカラーチェンジの仕組みについて説明します。

反射と吸収について

光が宝石に当たると、宝石の内部では、特定の波長の光が吸収され、他の波長の光が反射されます。この反射された光の色が、目に届く色=宝石の色となります。

色温度について

アレキサンドライトは、光の色温度によって色が変わる宝石です。

光の色温度とは、光の色の赤っぽさや青っぽさを表す数値です。色温度が低いほど、光は赤っぽく、色温度が高いほど、光は青っぽくなります。

その色温度を表す単位をケルビン(K)といい、ケルビンは以下の通り。

赤っぽい光

・ロウソクの明かり:約2000K

・日の出・日の入りの太陽光::約2000K

・家庭用白熱球:約3000K

青っぽい光

・曇空:7000K

・晴天の青空:12000K

アレキサンドライトの反射する光

アレキサンドライトは、赤色と緑色の光をほぼ同じ割合で反射します。

ロウソクなど「5000K以下」の色温度の光が当たると、光に赤みが含まれているため、赤色が反射されて赤色に見えます。

 一方、晴天の青空など「5000K以上」の色温度の光が当たると、光に青みが含まれているため、緑色が反射されて青緑色に見えます。

このように、アレキサンドライトの色の変化は、光の色温度と、アレキサンドライトの光の吸収・反射の性質によって起こります。

アレキサンドライト キャッツアイ

アレキサンドライト キャッツアイは、キャッツアイ効果(シャトヤンシー)を持つアレキサンドライトです。

キャッツアイとは、宝石の表面に猫の目のような光の筋が見える現象です。この光の筋は、宝石の中に含まれる細かい繊維状のインクルージョンにより、光が屈折することで生まれます。

光の筋は見る角度によって変化し、見る人にさまざまな印象を与えます。たとえば、真上から見ると、猫の目のように鋭い光を放ち、斜めから見ると、優しい光を放つのです。

この神秘的な美しさは、古代より多くの人々を魅了してきました。古代エジプトでは、キャッツアイ効果を持つ宝石は、魔除けや幸運の象徴として珍重されていました。

キャッツアイとカラーチェンジするアレキサンドライトの組み合わせは、双方の神秘さをより際立たせるものと言えます。

産出されるアレキサンドライトの宝石質割合は10~20%ですが、その中でもキャッツアイ効果を持つものは、0.5%程度しかないため、とても希少で価値の高い宝石です。※宝石質とはジュエリーなどに加工できる品質のものです。

アレキサンドライト キャッツアイの産地は、ロシア、ブラジル、スリランカなどです。中でも、ブラジル産のアレキサンドライト キャッツアイは、高品質で希少価値が高いとされています。

アレキサンドライト キャッツアイは、ジュエリーとして身に着けるだけでなく、コレクションとしても人気があります。

天然・人工・人造アレキサンドライトについて

アレキサンドライトには天然・人工・人造の三種類があります。

ここでは人工と人造のアレキサンドライトについて説明します。

再結晶アレキサンドライト(人工)とは

再結晶アレキサンドライトは、天然のアレキサンドライトから採取した原石を溶かして、再び結晶化させたものです。天然のアレキサンドライトと同じ成分・特性・構造を持っているため、天然との判別が難しいほどの品質となっています。また、再結晶時にインクルージョンなどは可能な限り取り除いているので、透明度が高いのも特徴です。

宝石の再結晶化は非常に高い技術が必要で、京セラの再結晶宝石ブランド「クレサンベール」などが有名です。その他にも数多くのブランドがあります。

金銭的な価値でいえば、天然の方が高いですが、再結晶アレキサンドライトも十分な美しさがあります。

シンセティックアレキサンドライト(人造)とは

シンセティックアレキサンドライトは、アレキサンドライトの変光性を再現した人造石です。天然のアレキサンドライトとは成分が全く異なり、ガラスなどが素材として用いられています。

人造石であるため、大きなサイズ、高い透明度のものが比較的安価で販売されています。数千円で購入できるアレキサンドライトのアクセサリーは、そのほとんどがシンセティックアレキサンドライトと考えていいでしょう。

イミテーション(模造石)とも呼ばれます。

アレキサンドライトの和名は「金緑石・変彩金緑石」

アレキサンドライトの和名は「金緑石(きんりょくせき)」「変彩金緑石(へんさいきんりょくせき)」です。

ロシアで初めて採掘された時、緑に光っていたことから金緑石と名付けられたという説があります。

金緑石はクリソベリルの和名で、アレキサンドライトはクリソベリルの中でも緑から赤に変色するものを指すので、変彩金緑石とも呼ばれます。

アレキサンドライトの硬度は「8.5」

アレキサンドライトの硬度は、モース硬度8.5でサファイア・ルビーに次ぐ硬さとなっています。

靭性も高く、粘り強く割れにくい石なので、ジュエリーにぴったりの宝石といえます。

宝石の硬度 モース硬度 ビッカース硬度 ヌープ硬度について

アレキサンドライトは「6月の誕生石」

アレキサンドライトは6月の誕生石です。

6月の誕生石というと最も有名なのがパール(真珠)、そしてムーンストーンかと思います。 日本の誕生石は、アメリカで定められていた誕生石を参考に、日本独自のアレンジを加えて1958年に定められたものでした。その誕生石が2021年、63年振りに改定となり、6月の誕生日としてアレキサンドライトが追加されたのです

日本や世界の誕生石について

アレキサンドライトの宝石言葉は「秘めた思い・高貴・誕生」

アレキサンドライトの宝石言葉には「秘めた思い」「情熱」「誕生」「高貴」「独立」「出発」「光栄」などがあります。

結婚45周年の金緑婚式

金緑婚式とは、結婚して45周年の結婚記念日です。

結婚45周年の記念日といえばサファイア婚式が有名ですが、アレキサンドライトを贈る金緑婚式もあるのです。

アレキサンドライトの主な原産地は「ブラジル・スリランカ・タンザニア」

アレキサンドライトの主な原産地は、ブラジル・スリランカ・タンザニア・ジンバブエ・ミャンマー・インド・ロシアです。

世界的に、アレキサンドライトの産出量は減少傾向にあると言われています。

三重県鈴鹿市の質店「大蔵屋」ではアレキサンドライトを買取中!

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