ロレックス(ROLEX) サンダーバードの歴代モデル一覧。歴史を完全網羅

ロレックス(ROLEX)の「サンダーバード(Thunderbird)」は、数あるデイトジャストの中でも特に異彩を放つ存在です。回転ベゼルを搭載したデザインは、クラシカルなドレスウォッチの品格にスポーティーなエッセンスを加え、誕生当時から現在に至るまでコレクターを魅了してきました。

このモデルが特別視される背景には、米空軍アクロバットチーム「Thunderbirds」との関わりがあります。隊員への記念品として贈られたことをきっかけに愛称が広まり、「サンダーバード」という名は単なる呼び方を超えて特別なストーリーを宿す象徴となりました。軍との結び付きや当時の社会的背景も相まって、時計としての価値に独自の物語性が加わった点は、他のロレックスにはない特徴といえるでしょう。

本記事では、このサンダーバードが歩んできた歴史や系譜、モデルごとの特徴、そしてヴィンテージ市場での評価について詳しく解説していきます。

※「サンダーバード」はロレックスの公式モデル名ではありませんが、本記事では便宜上モデル名として表記しています。正確には「デイトジャスト」の一部世代に付けられた愛称です。

※本記事は、できるだけ正確な情報を掲載するよう努めていますが、仕様などについて事実と異なる可能性があります。そのため、本記事の情報は、あくまでも参考程度にご活用ください。

ロレックス サンダーバードとは

ロレックス(ROLEX)の「サンダーバード(Thunderbird)」は、正式なモデル名ではなく、市場や愛好家の間で自然に広まった愛称です。もともとは「デイトジャスト」の派生として誕生したモデルで、米空軍アクロバットチーム「Thunderbirds」の隊員に記念品として贈られたことをきっかけに、この呼び名が定着しました。

最大の特徴は、デイトジャストが持つ上品な雰囲気に、回転ベゼルというスポーティーな要素を融合させた点にあります。特に1960年代から1970年代に製造されたRef.1625は、サンダーバードを象徴する代表的な存在であり、現在でもコレクターから根強い支持を受けています。

愛称によって独自のアイデンティティを確立した稀有なロレックスとして、サンダーバードは今なお特別な価値を持ち続けているのです。

サンダーバードの由来と背景

ロレックスの「サンダーバード(Thunderbird)」という名称は、ロレックスが公式に発表したモデル名ではなく、市場やコレクターの間で親しまれるようになった愛称です。その背景には、米空軍アクロバット飛行チーム「Thunderbirds」との深い関わりがあります。

1950年代半ば、同部隊の隊長を務めていたドン・フェリス大佐の退官を記念して、特別仕様の時計が贈られたとされています。この出来事をきっかけに「Thunderbirdsとのつながりを持つモデル」として注目され、やがて“サンダーバード”という呼び名が広まりました。軍の精鋭チームとの関係性は、時計に物語性を与え、コレクターの間で強い魅力を放つ要素となったのです。

その後、1958年頃に登場したRef.6609は、Thunderbirdsとの結び付きを象徴する存在として位置付けられ、この愛称を世に浸透させる大きな役割を果たしました。一般ユーザーの間でも「空軍ゆかりのモデル」というブランドイメージが広がり、デイトジャストの中でも特別なモデルとして扱われるようになります。

さらに、Thunderbirds自体がアメリカを代表する航空ショーチームとして高い人気を誇っていたことも、愛称定着を後押ししました。世界各地で披露される華麗な編隊飛行は米国空軍の象徴であり、その名を冠したロレックスは「精鋭の証」として憧れの対象となったのです。

そして1960年代から1970年代にかけて製造されたRef.1625が、最も広く知られるサンダーバードとして定着しました。36mmのケースに回転ベゼルを備えたその姿は、ドレスとスポーツの要素を兼ね備えた独自のスタイルを示し、現在でも「サンダーバード=Ref.1625」という認識が一般的に浸透しています。

このようにサンダーバードは、デイトジャストの派生でありながら「軍との関わり」「航空文化との結び付き」「長期にわたる製造と普及」という複数の要素が重なり、ロレックス史における特別な愛称として揺るぎない地位を築いたのです。

サンダーバードとターノグラフの違い

「サンダーバード(Thunderbird)」と「ターノグラフ(Turn-O-Graph)」は混同されがちですが、実際には異なる立ち位置を持っています。ターノグラフは1953年に登場したロレックス初の回転ベゼル搭載モデルであり、ロレックスが正式に展開したモデル名です。一方サンダーバードは、ターノグラフをベースとしたデイトジャストの特定世代に付けられた愛称にすぎません。

サンダーバードの呼称が広まったのは、1950年代後半に米空軍アクロバットチーム「Thunderbirds」の隊員に時計が贈られたことを契機としています。このエピソードをきっかけに、Ref.6309やRef.6609、さらに長期間製造されたRef.1625といった世代が「サンダーバード」と呼ばれるようになり、市場での認知度が定着しました。

要約すると、ターノグラフはロレックスが公式に展開した回転ベゼル付きモデルであり、サンダーバードはその一部世代に結び付いた愛称です。

サンダーバードとターノグラフの違い(比較表)

項目サンダーバードターノグラフ
呼称愛称(通称)公式モデル名
初出1956年 Ref.6309(一般に初代とされる)1953年 Ref.6202
特徴米空軍「Thunderbirds」に採用された背景から広まった呼び名ロレックス初の回転ベゼル搭載。スポーツロレックスの源流
主なモデルRef.6309、Ref.6609、Ref.1625系、Ref.1625x/1626x などRef.6202、Ref.116261/116263/116264 など

サンダーバードの系譜

サンダーバードは、回転ベゼル付きデイトジャストの一部世代につけられた愛称です。特にRef.6309以降は、米空軍「Thunderbirds」との関わりを背景に独自のアイデンティティを確立しました。ここでは、その歩みを世代ごとに整理していきます。

Ref.6309|初代サンダーバードとされるモデル

1956年に登場したRef.6309は、サンダーバードの愛称が生まれることとなった初期モデルです。日付表示を備え、36mmケースに回転ベゼルを搭載。デザインはクラシカルでありながら、実用性も高められていました。製造期間は短命でしたが、市場や文献では“初代サンダーバード”と位置付けられることが多く、この愛称の出発点となった重要なモデルです。

Ref.6609|米空軍Thunderbirdsとの結び付きで広まったモデル

Ref.6309の後継として1958年頃に登場したRef.6609は、米空軍アクロバット飛行チーム「Thunderbirds」の隊員に記念品として贈られた特別な経緯を持つことで知られています。この出来事をきっかけに「サンダーバード」という愛称が一気に浸透しました。また、エンジンターンドベゼルの華やかな意匠は軍のイメージとも重なり、サンダーバードを象徴する存在感を一層高めました。

Ref.1625|サンダーバードを象徴する代表的世代

1960年代から1970年代にかけて長期にわたり製造されたRef.1625は、サンダーバードを象徴する代表的なモデルです。36mmケースに細かな刻みを施した回転ベゼルを搭載し、通常のデイトジャストとは一線を画すデザインが魅力でした。ムーブメントはCal.1560やCal.1570を搭載、防水性能は50mでプラスチック風防を採用。多彩なダイヤルバリエーションも存在し、赤いデイト表示を備えた個体は特にコレクターからの人気が高く、現在でも「サンダーバード=Ref.1625」と認識されることが多くなっています。

Ref.16250 / Ref.16253|1970年代後半から1980年代にかけて登場した世代

1977年頃にラインナップされたRef.16250とRef.16253は、ケースサイズは従来と同じ36mmを維持しながら、搭載ムーブメントはロレックス初のクイックチェンジデイト機能を備えたCal.3035へと刷新されました。このキャリバーの採用により、日付調整の利便性が大きく高まった点は当時として画期的でした。

Ref.16263 / Ref.16264|1980年代後半から2000年代初頭までのモデル

その後、1988年頃に登場したRef.16263とRef.16264では、大きな仕様変更が加えられます。風防にはついにサファイアクリスタルが導入され、耐久性と防水性が飛躍的に向上しました。防水性能は100mにまで高められ、日常使用からスポーツシーンまで安心して使える仕様となっています。

まとめ:サンダーバードの魅力と伝統

Ref.6309から始まったサンダーバードの系譜は、軍との結び付きや回転ベゼルという独自の意匠を背景に、通常のデイトジャストとは異なる存在感を持ち続けてきました。中でもRef.1625の知名度は群を抜いており、今日に至るまでヴィンテージ市場で高く評価されています。サンダーバードは、単なる派生モデルではなく、ロレックス史における「物語性を帯びた特別なデイトジャスト」として位置づけられるのです。

デザインと仕様の特徴

サンダーバードの個性を決定づける最大の要素は、やはり回転ベゼルの存在です。通常のデイトジャストが固定式フルーテッドベゼルでエレガンスを強調していたのに対し、サンダーバードは双方向に回転できるベゼルを採用。この機能によって経過時間を計測できる実用性を備えつつも、装飾性を損なわない工夫が施されました。特に「エンジンターンド(Engine-Turned)ベゼル」と呼ばれる旋盤加工の仕上げは、光の当たり方で独特の陰影を見せ、航空機のエンジン外装を思わせる意匠として愛称との結び付きを強めています。

ケース径は36mmに統一され、ドレスウォッチとしてもスポーツウォッチとしても成立する絶妙なバランスを実現しました。ヴィンテージ期のRef.1625では防水性能が50m、プラスチック風防を採用しており、当時のロレックスに共通する「クラシックな堅牢さ」が色濃く残されています。一方で1988年以降のRef.1625x系ではサファイアクリスタル風防が導入され、防水性能も100mへ向上。より実用的に進化したことで、日常使いに適したモデルへと洗練されていきました。

ムーブメント面でも世代ごとの変化は顕著です。Ref.1625に搭載されたCal.1560やCal.1570は安定性の高さで知られ、今なお信頼される名機とされています。1970年代後半以降はCal.3035が登場し、クイックチェンジ機能により日付調整が容易に。さらに1988年以降のCal.3135では精度・耐久性・メンテナンス性が大きく向上し、現代的な使用環境にもしっかり対応できる仕様へと進化しました。

文字盤デザインも豊富で、ブラックやシルバー、シャンパンといった定番カラーをはじめ、多様なインデックスや針のバリエーションが展開されました。これにより同じサンダーバードでも大きく印象が変わり、コレクターの間では「文字盤の組み合わせによる希少性」が重要な評価ポイントになっています。

このようにサンダーバードは、エレガンスと機能性を両立した独自のデザインコードを持ち、単なるデイトジャストのバリエーションにとどまらない存在感を確立しました。世代を追うごとに仕様が進化していった点も魅力であり、ヴィンテージから後期モデルまで幅広く楽しめるのが特徴です。

ヴィンテージ市場での評価

サンダーバードは、ロレックスの中でもヴィンテージ市場で根強い人気を誇るモデルです。その理由は、米空軍Thunderbirdsとの関わりという特別な背景と、デイトジャストにはない独自のアイデンティティにあります。単なる派生ラインではなく、歴史やストーリー性を帯びた存在として語られる点が、コレクターから長く支持され続けている要因です。

特にRef.1625は製造期間が長く流通量も豊富でありながら、現在でも高い評価を維持しています。代表的なサンダーバードとして定着したことで、ヴィンテージ市場では「サンダーバード=Ref.1625」という認識が広がり、この世代を基準に他のモデルが比較されることも少なくありません。

また、ロレックス全体の需要高騰にともない、サンダーバードも安定した価格推移を見せています。中でも状態の良い個体や人気の仕様は高値で取引されやすく、今なおコレクション価値と資産性を兼ね備えたモデルとして注目されています。

サンダーバードの魅力を楽しむ

サンダーバードの魅力は、単なるスペックや希少性にとどまりません。時計としての実用性はもちろん、独自の歴史的背景とデザイン性が相まって、所有者のライフスタイルに溶け込みながら個性を際立たせる点にあります。ここでは、そんなサンダーバードを実際に楽しむ視点から、その魅力を紐解いていきましょう。

フォーマルでもカジュアルでも使えるデザイン性

サンダーバードは、デイトジャストの品格を継承しながら回転ベゼルによってスポーティーさを加えた独自のスタイルを持っています。そのため、ビジネスシーンでのフォーマルな装いにも自然に馴染みつつ、カジュアルな場面ではスポーツモデルのような存在感を発揮します。ドレスとスポーツの中間に位置するデザイン性こそが、このモデルを日常使いにおいても特別な一本にしているのです。

他モデルとの比較(デイトジャスト、ターノグラフ、サブマリーナ)

サンダーバードを理解するうえで欠かせないのが他モデルとの比較です。

デイトジャスト

固定式のフルーテッドベゼルを備えた、クラシックでフォーマルなモデル。ビジネスシーンやドレススタイルとの相性が抜群で、ロレックスの「上品さ」を体現しています。

ターノグラフ

公式に展開された「Turn-O-Graph」というモデル名で、回転式のフルーテッドベゼルを持ち、デイトジャストの派生ラインとして誕生しました。赤い秒針やカレンダーなどを備えた世代もあり、デザイン的にも華やかさが強調されます。

サブマリーナ

ダイバーズスケールを刻んだ回転ベゼルを搭載した、実用性重視の完全なスポーツモデル。ベゼルの設計思想はサンダーバードとは大きく異なり、用途は水中での計測に特化しています。

サンダーバード

サンダーバードの回転ベゼルは、目盛りがシンプルで、経過時間や日常的なタイムチェックに使える汎用的な設計です。装飾性よりもメカニカルな雰囲気が前面に出ており、まるで航空計器の一部を連想させる「ギア感」を演出します。デイトジャストの上品さと、サブマリーナのような機能美のちょうど中間にあり、特別なストーリー背景とあわせて唯一無二の存在感を確立しました。

コレクションとしての醍醐味

サンダーバードは、ただ実用性のある腕時計というだけでなく、ストーリー性や象徴性を楽しむコレクションピースとしての価値が高いモデルです。特にヴィンテージのRef.1625は長期にわたり生産され、多彩なダイヤルや仕様の違いが存在するため、コレクターにとって「探す楽しみ」「比較する楽しみ」を提供してくれます。さらに米空軍Thunderbirdsとの結び付きという強い物語性が加わることで、単なるデイトジャスト以上の魅力を放ちます。

資産性とコレクション性を兼ね備えたサンダーバードは、時計を愛好する人々にとって「語れる一本」であり、所有する喜びを深めてくれる特別なロレックスです。

サンダーバード 歴代 モデル年表

サンダーバードは、回転ベゼル搭載のデイトジャストの中でも、特に米空軍「Thunderbirds」に由来する愛称が定着した世代を指します。

※ターノグラフは別記事としております。

モデル年代素材ベゼル
サンダーバード Ref.63091956年頃~1958年頃SS、SS×YG、YGエンジンターンドベゼル
サンダーバード Ref.66091958年頃~1962年頃SS、SS×YG、YGエンジンターンドベゼル
サンダーバード Ref.1625/41962年頃~1977年頃SS×K18WGエンジンターンドベゼル
サンダーバード Ref.1625/31962年頃~1977年頃SS×K18YGエンジンターンドベゼル
サンダーバード Ref.1625/81962年頃~1977年頃K18YGエンジンターンドベゼル
サンダーバード Ref.162501977年頃~1988年SS×K18WGエンジンターンドベゼル
サンダーバード Ref.162531977年頃~1988年SS×K18YGエンジンターンドベゼル
サンダーバード Ref.162631988年頃~2004年SS×K18YGエンジンターンドベゼル
サンダーバード Ref.162641988年頃~2004年SS×K18WGエンジンターンドベゼル

サンダーバード モデル一覧

サンダーバード 歴代 モデルを紹介します。

※「サンダーバード」はロレックスの公式モデル名ではありませんが、本記事では便宜上モデル名として表記しています。正確には「デイトジャスト」の一部世代に付けられた愛称です。

サンダーバード Ref.6309 SS、SS×YG、YG

製造年代1956年頃~1958年頃
キャリバーCal.A296、Cal.745
防水性能50m
ケース径36mm
ポイントエンジンターンドベゼル

1956年に登場したサンダーバード Ref.6309は、回転ベゼルが搭載されたデイトジャストが展開されるきっかけとなった最初の世代であり、一般的に“初代サンダーバード”と認識されています。オールステンレス、K18イエローゴールドとのコンビ、さらには金無垢仕様まで3つのバリエーションが存在し、いずれも当時のロレックスとしては先進的なデザインと仕様を備えていました。

Ref.6309の文字盤には赤い「DATEJUST」の表記や赤黒カレンダーを採用した個体もあり、視覚的にも強い個性を放っています。後に登場するRef.6609やRef.1625の基盤を築いた重要なモデルであり、今日でもサンダーバードの原点としてコレクターから高く評価されています。

デザインと仕様

ケース径は36mm、防水性能はオイスターケースにより50mを確保し、日常使いに十分な耐久性を備えていました。回転ベゼルは従来のRef.6202の無骨なデザインから一歩進み、より装飾性を意識した仕上げとなり、デイトジャストらしい上品さを保ちながらも計測機能を兼ね備えていました。シンプルでクラシカルな意匠に、赤いデイト表示がアクセントを加えた点も、この世代ならではの魅力です。

歴史的背景-サンダーバードの由来-

Ref.6309は誕生から間もない頃に米空軍アクロバット飛行チーム「Thunderbirds」に採用されたことで、時計愛好家の間で「サンダーバード」という愛称が広まる契機となりました。特に隊長ドン・フェリス大佐の退官記念に贈られた特別な一本が存在するエピソードは有名であり、コレクターの間ではこの背景も大きな魅力の一部となっています。

コレクター評価

製造期間はごく短く、現存数は限られています。そのため市場に出回る機会は少なく、ヴィンテージ・ロレックスの中でも希少性が高いモデルに数えられています。後のRef.1625が「サンダーバード」として長期間製造され広く普及したのに対し、Ref.6309は短命ゆえに歴史的な価値が強調されやすく、サンダーバードの“原点”を求めるコレクターにとって憧れの一本となっています。

サンダーバード Ref.6609 SS、SS×YG、YG

製造年代1958年頃~1962年頃
キャリバーCal.1065、Cal.1066
防水性能50m
ケース径36mm
ポイントエンジンターンドベゼル

1958年頃に登場したサンダーバード Ref.6609は、Ref.6309の後継として誕生し、“サンダーバード”という愛称を広く浸透させた世代です。米空軍アクロバット飛行チーム「Thunderbirds」にゆかりのあるモデルとして知られ、サンダーバードの中でも特別な位置付けを確立しました。

デザインと仕様

Ref.6609のケース径は36mmで、防水性能は当時のオイスターケースにより50mを確保。ムーブメントにはCal.1065とCal.1066の2種類が搭載され、自動巻ならではの安定した精度を誇ります。ベゼルは前世代のデザインを引き継ぎつつ、より洗練された仕上げが施され、ドレス寄りの印象を強めました。ダイヤルには赤黒が交互に切り替わる“ルーレット式カレンダー”や、赤い「DATEJUST」表記を備えた個体も存在し、視覚的な個性を際立たせています。

歴史的背景-愛称の定着-

Ref.6609が特別視されるのは、Thunderbirdsとの関わりが強調された世代であるためです。隊員や指揮官への贈呈品として用いられた事例が知られており、裏蓋に“Thunderbirds”やパイロット名が刻まれた個体も現存しています。こうした軍との結び付きは、他のロレックスモデルにはないストーリー性を与え、「サンダーバード」という呼称が急速に浸透する契機となりました。

コレクター評価

Ref.6609は製造期間が短く現存数も限られているため、ヴィンテージ市場において非常に希少性が高いモデルです。サンダーバード黎明期を象徴する一本として、Ref.6309と並んで高い評価を受けており、とりわけオリジナル性を保った個体はコレクターの間で強い人気を誇ります。軍との結び付き、短命ゆえの希少性、赤黒カレンダーや赤表記といった特徴が重なり、サンダーバードの歴史を語る上で欠かせない存在となっています。

サンダーバード Ref.1625/3 SS×YG

製造年代1962年頃~1977年頃
キャリバーCal.1560、Cal.1570
防水性能50m
ケース径36mm
ポイントエンジンターンドベゼル

1960年代から1970年代にかけて製造されたサンダーバード Ref.1625は、サンダーバードを象徴する存在として広く知られるモデルです。サンダーバードという愛称が一般に定着したのもこの世代が大きく影響しており、製造期間が長かったことから市場に数多く流通しました。その結果、今日では「サンダーバード=Ref.1625」という認識が定番となっており、ロレックス史を語る上で欠かせない代表的な世代となっています。

Ref.1625/3は、ステンレス×K18YG(18金イエローゴールド)のコンビモデルです。

歴史的背景-ロングセラー-

この世代が登場した1960年代は、米空軍「Thunderbirds」の人気が絶頂を迎えていた時期でもあり、航空ショーでの華やかな活躍と結び付いたことで、サンダーバードの愛称がより強固に定着しました。軍隊との関わりや華やかなストーリー性を背景に、Ref.1625は単なるデイトジャストの派生モデルを超えて、特別な存在として市場で高い評価を受け続けています。

コレクター評価

製造数自体は比較的多いものの、フルオリジナルの状態を保った個体は年々少なくなっており、ヴィンテージ市場では希少性が増しています。そのため、Ref.1625はサンダーバードの代名詞としてだけでなく、資産性の観点からも注目される存在です。サンダーバードを語る上で欠かすことのできない代表的な一本として、今なお多くの愛好家の憧れとなっています。

サンダーバード Ref.1625/4 SS×WG

製造年代1962年頃~1977年頃
キャリバーCal.1560、Cal.1570
防水性能50m
ケース径36mm
ポイントエンジンターンドベゼル

サンダーバード Ref.1625/4は、Ref.1625/3と同世代のK18WG(18金ホワイトゴールド)コンビモデルです。

サンダーバード Ref.1625/8 YG

製造年代1962年頃~1977年頃
キャリバーCal.1560、Cal.1570
防水性能50m
ケース径36mm
ポイントエンジンターンドベゼル

サンダーバード Ref.1625/8は、Ref.1625/3と同世代のK18YG(18金イエローゴールド)金無垢モデルです。

サンダーバード Ref.16253 SS×K18YG

製造年代1977年頃~1988年
キャリバーCal.3035
防水性能100m
ケース径36mm
ポイントエンジンターンドベゼル

1977年に登場したRef.16253は、サンダーバードの進化を象徴するモデルです。

外装面は大きく変化していないものの、内部には新世代ムーブメントCal.3035を搭載し、クイックチェンジ機能を採用。日付を瞬時に切り替える利便性と、毎時28,800振動のハイビート仕様による高精度が大きな進化点となりました。

デザイン面では、従来よりもベゼルがやや薄くなり、スタイリッシュな印象を強めています。

サンダーバード Ref.16250 SS×K18WG

製造年代1977年頃~1988年
キャリバーCal.3035
防水性能100m
ケース径36mm
ポイントエンジンターンドベゼル

サンダーバード Ref.16250は、Ref.16253と同世代のK18WG(18金ホワイトゴールド)コンビモデルです。

サンダーバード Ref.16263 SS×K18YG

製造年代1988年頃~2004年
キャリバーCal.3135
防水性能100m
ケース径36mm
ポイントエンジンターンドベゼル

Ref.16263は、サンダーバードの中でも1990年代以降を代表する世代であり、従来のRef.16253を引き継ぎながら、細部の仕様やムーブメントを刷新したモデルです。

ケース径は36mm、防水性能は100mを確保。サファイアクリスタル風防が採用され、ヴィンテージ期のプラスチック風防に比べて耐久性と視認性が大きく向上しました。

搭載ムーブメントはロレックスの名機Cal.3135で、1988年から長期にわたり採用された信頼性の高い自動巻キャリバーです。クイックチェンジ機能や安定した精度により、実用性が格段に高まりました。

サンダーバード Ref.16264 SS×K18WG

製造年代1988年頃~2004年
キャリバーCal.3135
防水性能100m
ケース径36mm
ポイントエンジンターンドベゼル

サンダーバード Ref.16264は、Ref.16263と同世代のK18WG(18金ホワイトゴールド)コンビモデルです。

三重県鈴鹿市の質店「大蔵屋」ではサンダーバードを高価買取中!

三重県鈴鹿市の質屋「大蔵屋」では、ロレックスのサンダーバードを積極的にお買取りしています。

サンダーバードは、1960年代から1970年代にかけて製造されたRef.1625を代表とするモデルで、米空軍アクロバットチーム「Thunderbirds」にまつわるエピソードからその名が広まりました。36mmケースに回転式のエンジンターンドベゼルを備え、ドレスとスポーツを融合させたデザインは、今なおコレクターを惹きつける魅力を放っています。すでに生産終了となって久しく、ヴィンテージ市場での存在感は年々高まっています。保存状態が良好な個体や人気文字盤を備えたものは、安定した需要を背景に堅調な相場を維持しています。

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多様な取扱品目

取り扱っているのはロレックスだけではありません。オメガ(OMEGA)やブライトリング(Breitling)などの腕時計、ルイヴィトン(LOUIS VUITTON)やシャネル(CHANEL)といったブランドバッグ・財布、さらには貴金属やジュエリーまで幅広く対応しています。さらに、iPhoneや家庭用ゲーム機といったデジタル機器も査定対象となっており、「まとめて査定してほしい」というニーズにも柔軟に対応できるのが大蔵屋の強みです。