ロレックス(ROLEX) GMTマスター2の歴代モデル一覧。ステンレスモデルの歴史を完全網羅

ロレックスを代表するスポーツモデルとして、世界中の時計愛好家から絶大な支持を集めるGMTマスターⅡ。デイトナやサブマリーナと並び、ロレックスの三大人気モデルの一つとして君臨し続けています。

今回は、GMTマスターⅡの長い歴史の中で誕生した数々の名機の中から、ステンレスモデルに焦点を当て、その魅力を紐解いていきます。

本記事は、できるだけ正確な情報を掲載するよう努めていますが、古いモデルについては、製造年や仕様などについて、複数の説が存在するため、事実と異なる可能性があります。そのため、本記事の情報は、あくまでも参考程度にご活用ください。

ロレックス GMTマスターⅡとは

ロレックス GMTマスターは、2つもしくは3つのタイムゾーンの時刻を同時に表示できる腕時計です。1950年代に航空会社の大手だったパンナム航空の協力要請のもと、開発されました。

1955年に、2つのタイムゾーンに対応したGMT機能を持つGMTマスター Ref.6542が登場。それから約30年後の1983年に3つのタイムゾーンに対応したGMTマスターⅡシリーズが登場しました。1999年にGMTマスターシリーズが廃盤となり、現在はGMTマスターⅡシリーズのみの展開となっています。

GMTマスターは、GMT機能による利便性はもちろんのこと、人々を魅了するデザインでも知られています。 特に、2色に分かれたツートンベゼルは、GMTマスターの代名詞ともいえる存在であり、その中でも赤と青の組み合わせである「ペプシベゼル」は、多くのファンを虜にしてきました。

このユニークなデザインは、単なる装飾にとどまらず、GMT機能をより実用的に活用するための工夫も込められています。 ベゼルの2つのカラーは、昼間と夜間を区別するのに役立ち、2つのタイムゾーンの時刻を瞬時に読み取ることができます。

GMTマスターシリーズには単色のベゼルもありますが、多くのモデルでツートンベゼルが採用されてきました。1983年のGMTマスターⅡ登場以降は、ツートンベゼルのカラーバリエーションも増え、様々なニックネームも誕生しています。

この記事ではGMTマスターⅡの歩みとともに、ツートンベゼルの歴史を詳しく振り返ることもできますので、ぜひご覧ください。

GMTマスターⅡ 歴代ステンレスモデル年表

GMTマスターシリーズには1と2がありますが、GMTマスターⅡの第2世代まではGMTマスターⅠと併売されていました。第3世代以降はGMTマスターⅡのみ展開されています。

※古いモデルの製造期間、仕様に関しては正確な情報がないため、事実とは異なる場合がございます。あくまでも参考程度にご覧ください。

モデル年代ムーブメント世代
GMTマスターII Ref.167601983年~1988年Cal.3085第1世代
GMTマスターII Ref.167101990年~2007年Cal.3185、Cal.3186第2世代
GMTマスターII Ref.116710LN2007年~2019年Cal.3186第3世代
GMTマスターII Ref.116710BLNR2013年~2019年Cal.3186第3世代
GMTマスターII Ref.126710BLRO2018年~Cal.3285第4世代
GMTマスターII Ref.126710BLNR2019年~Cal.3285第4世代
GMTマスターII Ref.126720VTNR2022年~Cal.3285第4世代

GMTマスターⅡ ステンレス 歴代モデル一覧

GMTマスターⅡ ステンレスの歴代モデルを紹介します。

GMTマスターⅡ Ref.16760

製造年代1983年~1988年
キャリバーCal.3085
防水性能100m
ケース径40mm
ポイント初代、赤黒(コーク)、ファットレディ、ソフィア・ローレン、NO DATE、Non date

GMTマスターⅡ Ref.16760は、1983年に登場したGMTマスターⅡの初代モデルです。

初のGMTマスターⅡとして登場したRef.16760は、約5年間しか製造されなかった短命モデルです。当時併売されていたGMTマスター Ref.16750のツートンベゼルが赤青(ペプシ)だったため、差別化として赤と黒のツートンベゼルが採用されています。

赤と青のツートンベゼルのニックネームが「ペプシ」だったことを受けて、赤と黒のツートンベゼルは「コーク」と名付けられました。Ref.16760には単色ベゼルはラインナップされませんでした。

Ref.16760の特徴として、「ケースが他のモデルより厚い」という点があります。他のモデルのケース厚は12mmなのに対し、Ref.16760は12.5mmと、差は0.5mmのみなので、並べて比較しても、ほとんど違いがわからないほどです。

しかし、Ref.16760のケースの厚みはRef.16760の個性として取り上げられ「ファットレディ」や「ソフィア・ローレン」というニックネームがつけられました。ソフィア・ローレンはグラマラスボディで人気を博した、イタリアの大女優です。

Ref.16760は約5年間の短い期間しか製造されていませんが、初期に製造された個体と、それ以降に製造された個体ではダイヤル12時方向の表記が異なります。現行モデルなどの場合「OYSTER PERPETUAL DATE」という表記ですが、Ref.16760の初期個体は「OYSTER PERPETUAL」という表記のみで、「NO DATE / Non date」と呼ばれています。

GMTマスターⅡ Ref.16710

製造年代1990年~2007年
キャリバーCal.3185、Cal.3186
防水性能100m
ケース径40mm
ポイント第2世代、赤黒(コーク)、黒単色、赤青(ペプシ)、スティックダイヤル、跳ね文字

GMTマスターⅡ Ref.16710は、1990年に登場したGMTマスターⅡの2代目モデルです。

Ref.16710は約17年製造されたロングセラーモデルです。1990年代から2000年代のモデルなので、製造期間中に様々なマイナーチェンジが行われたのは他機種と同じですが、GMTマスターならではのポイントとして、ツートンベゼルカラーの追加があります。

1999年にGMTマスターⅠの最終モデルにあたるRef.16700が廃盤となりました。当時、GMTマスターⅡには赤黒(コーク)と黒単色べゼルしか存在しなかったため、GMTマスターⅠが廃盤になるということは、赤青(ペプシ)のツートンベゼルも無くなってしまうことになります。

ペプシのツートンベゼルはGMTマスターの顔的な要素なので、そのまま廃盤というわけにはいきません。そのような経緯もあり、1999年、Ref.16710にペプシのツートンベゼルが追加され、ペプシベゼルはGMTマスターⅠからGMTマスターⅡへ引き継がれることとなりました。

Ref.16710にはその他にもポイントがあります。

まず、2005年~2007年に製造されたモデルの一部に存在する「スティックダイヤル」が挙げられます。スティックダイヤルとは、ダイヤルに表記された「GMT-MASTER Ⅱ」の「Ⅱ」に横棒が無く「II」となっているものです。Ref.16710の中でもスティックダイヤルの個体は希少となっており、プレミア価格で取引されています。

さらに、2006年~2007年のRef.16710の中には、ムーブメントがCal.3185ではなく、後継機に採用されるCal.3186が搭載された個体が存在します。

Ref.16710のスティックダイヤルだけでも希少ですが、スティックダイヤル&Cal.3186という、もっと希少な個体も存在しているのもポイントですね。

GMTマスターⅡ Ref.116710LN

製造年代2007年~2019年
キャリバーCal.3186
防水性能100m
ケース径40mm
ポイント第3世代、黒単色、初のセラクロムベゼル

GMTマスターⅡ Ref.116710LNは、2007年に登場したGMTマスターⅡの3代目モデルです。

Ref.116710LNはGMTマスターシリーズで初となるセラクロムベゼル採用モデルです。当時、GMTマスター以外の他の機種もセラクロムベゼルに切り替わっていく中でのモデルチェンジとなりましたが、ツートンベゼルのカラーを出すことが難しいということで、黒単色のRef.116710LNが先行発売となったとのことです。

この世代のGMTマスターⅡから、GMT針がロレックスのコーポレートカラーであるグリーンになりました。ダイヤルとベゼルともにブラックのRef.116710LNの場合、GMT針のグリーンが差し色となって非常にスタイリッシュな印象です。

Ref.116710LNの登場までは、GMTマスターといえばツートンベゼルという印象でしたが、Ref.116710LNが人気になったことにより、シンプルな魅力を持つ単色ベゼルの魅力が再認識されるようになりました。これは、単色ベゼルモデルの新たな可能性を示した良いキッカケになったといえます。

GMTマスターⅡ Ref.116710BLNR

製造年代2013年~2019年
キャリバーCal.3186
防水性能100m
ケース径40mm
ポイント第3世代、青黒(バットマン)

GMTマスターⅡ Ref.116710BLNRは、2013年に登場したGMTマスターⅡの3代目モデルです。

Ref.116710BLNRは、初めて青と黒のツートンベゼルが採用されたモデルです。黒単色ベゼルのRef.116710LNよりセラクロムベゼルとなったGMTマスターⅡですが、2013年時点でも代表色である赤青(ペプシ)をセラクロム素材で再現するのは難しかったようで、新色の青黒(バットマン)が誕生したとのことです。

GMTマスターシリーズでこれまで存在しなかった「青」が入った青黒のツートンベゼルは、アメコミヒーローのバットマンのカラーリングと同じであることから「バットマン」というニックネームがつけられました。

新色のベゼルをまとったRef.116710BLNRは、そのスタイリッシュなカラーリングと目新しさから瞬く間に人気となり、次の世代へ代替わりしても「バットマン」の人気は衰えていません。ビジネスシーンではペプシよりバットマンの方が使いやすいですね。

GMTマスターⅡ Ref.126710BLRO

製造年代2018年~
キャリバーCal.3285
防水性能100m
ケース径40mm
ポイント第4世代、赤青(ペプシ)、パワーリザーブ70時間

GMTマスターⅡ Ref.126710BLROは、2018年に登場したGMTマスターⅡの4代目モデルです。

2007年、GMTマスターシリーズはセラクロムベゼルへと変更され、セラクロム素材で赤色を表現することが難しかったことから、赤と青のツートンであるペプシベゼルは姿を消していました。Ref.126710BLROは、そんなペプシベゼルが復活を遂げたモデルとなります。

ペプシベゼルの復活は多くのファンを喜ばせましたが、大きな話題となったのが、Ref.126710BLROがジュビリーブレスレット仕様だったことです。通常、スポーツモデルにはオイスターブレスレットが採用されているため、この仕様は非常に珍しいことでした。

発売当初、Ref.126710BLROはジュビリーブレスレットしか選択できなかったため、賛否両論が起こりました。その結果を受けて、2021年にはオイスターブレスレットが登場し、多くのファンを喜ばせたのです。

GMTマスターⅡとしては第4世代となるRef.126710BLROには、最新のムーブメントであるCal.3285が搭載され、精度や耐衝撃性などが向上しています。ムーブメントの進化の中でも、最も嬉しいポイントがパワーリザーブが48時間から70時間に延長された点ですね。

GMTマスターⅡ Ref.126710BLNR

製造年代2019年~
キャリバーCal.3285
防水性能100m
ケース径40mm
ポイント第4世代、青黒(バットマン)、パワーリザーブ70時間

GMTマスターⅡ Ref.126710BLNRは、2019年に登場したGMTマスターⅡの4代目モデルです。

Ref.126710BLNRは、青黒(バットマン)ベゼルを備えるGMTマスターⅡのセカンドモデルにあたります。先代のRef.116710BLNRは、初めて登場したツートンカラーだったにも関わらず、非常に多くの支持を集め、一躍人気モデルとなりました。

従来のCal.3186からCal.3235へとムーブメントを一新した2代目バットマンRef.126710BLNRは、ペプシの復活モデルであるRef.126710BLROと同じくジュビリーブレスレット仕様での登場でした。2021年、多くのファンの要望に応える形でオイスターブレスレットモデルも追加されています。

GMTマスターⅡ Ref.126720VTNR

製造年代2022年~
キャリバーCal.3285
防水性能100m
ケース径40mm
ポイント第4世代、緑黒(スプライト)、レフティ、レフトハンドモデル、左利き用

GMTマスターⅡ Ref.126720VTNRは、2022年に登場したGMTマスターⅡの4代目モデルです。

Ref.126720VTNRは新しいカラーのツートンベゼル&レフティモデルという衝撃的な1本です。これまでGMTマスターのベゼルに採用されたことのなかった、ロレックスのコーポレートカラーである緑と黒のツートンベゼルは、多くのファンに衝撃を与えました。

GMTマスターシリーズでは、これまでに青と黒のツートンベゼルが登場しているので、緑が登場しても不思議ではないのですが、ツートンに緑という色合いは、とてもインパクトがあります。Ref.126720VTNRの緑と黒のツートンカラーには「スプライト」というニックネームがつけられました。

Ref.126720VTNRの特徴は、緑黒(スプライト)カラーのツートンベゼルだけではありません。Ref.126720VTNRは、これまでロレックスで正式に発売されたことのなかった「レフティ仕様」なのです。リューズと日付窓が左側にあり、右腕に着用する前提の仕様となっています。

ロレックスでは、これまでレフティモデルを正式に発表していませんでした。過去には初代GMTマスターであるRef.6542にレフティモデルがあったようですが、非常に希少なモデルであり、詳細は不明です。

量産品としてのレフティモデルはRef.126720VTNRが初めてということで、新しいツートンカラーとあわせて、非常に話題となりました。

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GMTマスターⅡは、2010年以降に急激に人気モデルとなり、現在ではデイトナやサブマリーナと並んで、ロレックスの人気を支える1モデルとなっています。大蔵屋でも、需要の高いGMTマスターⅡの買取を強化しておりますので、GMTマスターⅡを高く売りたいというお客様は大蔵屋へご相談ください。

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