ロレックス(ROLEX) プラスチック風防の魅力・特徴とメリット・デメリットを徹底解説

ロレックス(ROLEX)のアンティークウォッチを語る上で外せないパーツがプラスチック風防です。

この記事では、プラスチック風防の魅力・特徴とメリット・デメリットを徹底解説いたします。

オマケとして簡単にできるプラスチック風防の磨き方も紹介しますので、プラスチック風防のモデルが気になっている方のお役に立てれば幸いです。※あくまで参考程度にご覧ください。

ロレックス(ROLEX) プラスチック風防とは

腕時計の風防とは、文字盤を覆っている透明のカバーのことを指します。文字盤を守る役割を担っているパーツですね。

風防は一般的に「ガラス」と呼ばれることが多いですが、風防の素材は大きく分けて3つの種類があります。

サファイアガラス現行ロレックスの風防に採用されているガラス。鉱石を原料として人工的に作られたガラスで、最も硬い鉱物を10として10段階で表すモース硬度において、9という非常に高い硬度のガラスです。
ミネラルガラス5万円ぐらいまでのカジュアルウォッチに採用されているガラス。3種類の中で唯一の本物のガラス。モース硬度は3~6。低コストで加工しやすい点が特徴。
アクリルガラスアクリル樹脂を使用したプラスチック風防のこと。透明度が高く割れにくいという特徴があり、ガラスの代替品として使用されることが多いことからアクリル”ガラス”と呼ばれている。モース硬度は2~3で低く傷は付きやすいが、衝撃耐性はミネラルガラスを上回る。プレキシガラスと呼ばれることもある。

上記の3つのうち、アクリルガラスがプラスチック風防となります。

ロレックス(ROLEX) プラスチック風防の歴史

ロレックス(ROLEX)のプラスチック風防の歴史は、1920年代に始まります。当時ロレックスは、堅牢性が売りのオイスターケース搭載モデルにプラスチック風防を採用していました。

ロレックス プレシジョンやカメレオンなどではミネラルガラス風防が採用されています。

初めてサファイアクリスタル風防が採用されたロレックス

1975年に登場したロレックスのクォーツ時計、ベータクォーツ Ref.5100というモデルにサファイアクリスタル風防が採用されます。

次いで、オイスターケース50周年記念モデルであるオイスターパーペチュアル デイト Ref.1530にサファイアクリスタル風防が採用。その後他モデルにも広がっていきました。

ロレックス プラスチック風防の終焉

その後、1990年頃を最後にプラスチック風防の個体の製造は終了しました。プラスチック風防を標準装備したモデルは、型番でいうと4桁モデルが中心となります。

1980年頃に発売されたGMTマスターIの16750や16753、1977年頃に発売されたデイトジャスト 16013や16014の5桁モデルはプラスチック風防となっています。

プラスチック風防といえばアンティークのイメージがありますが、1990年頃まで生産されていたと考えると、一概にアンティークとは言えませんね。

※アンティークの基準を1970年代以前のモデルとした場合

ロレックス(ROLEX) プラスチック風防の魅力・特徴とメリット・デメリット

ここではロレックスのプラスチック風防の特徴に加え、メリット・デメリットを解説していきます。

プラスチック風防の特徴.1(メリット) 柔らかい表情

プラスチック風防の魅力といえば、真っ先に思い浮かぶのが柔らかい表情ではないでしょうか。

サファイアクリスタル風防とプラスチック風防、どちらも透明なカバーではあるのですが、見比べると、やはりプラスチック風防のほうが柔らかさや暖かみを感じさせる見た目となっています。

この柔らかな印象は硬質なガラスでは出せないものなので、その点に惹かれるファンの方も多いのではないでしょうか。プラスチック風防独自の見た目は、後述する透明度の高さや個性的な形状も大きく関わっています。

プラスチック風防の特徴.2(メリット) 反射が少なく、透明度が高い

プラスチック風防2つ目の魅力は、透明度の高さです。

ガラスはプラスチックよりも透明度が高いというイメージが一般的です。

しかし、プラスチック風防に使われているアクリル素材は、透明プラスチックの中で最も透明度が高い素材で、透明度はガラス以上となっています。

アクリル特有の透明度により、プラスチック風防のモデルでは、ガラス風防以上に文字盤を鮮明に見ることができます。

また、プラスチック風防は、サファイアクリスタル風防と比べて光沢感が少なく、光も反射しにくくなっています。それらの特徴は、プラスチック風防の柔らかな印象をさらに引き立てています。

プラスチック風防の特徴.3(メリット) 個性的な形で味がある

プラスチック風防3つ目の魅力は、ドーム型や煙突型(エントツ型)と呼ばれる個性的な形状です。

ドーム型は、風防の中央から周囲に向かってカーブを描いた形状です。ロレックスのプラスチック風防で最も一般的な形状であり、柔らかく丸みを帯びた形には独特の可愛らしさのようなものを感じます。

煙突型(エントツ型)は、デイトジャストやサブマリーナデイトなどのデイトモデルに採用されていた風防です。煙突型の風防は、風防の表面が垂直に立ち上がった平らな形状の風防で、ベゼルと比べて風防がかなり突き出しているのが特徴です。

ドーム型と煙突型の風防は、ロレックスの一般的なサファイアクリスタル風防には無いプラスチック風防ならではの形状です。この2つの形状は、アンティークロレックスの魅力の一つとして有名ですね。

プラスチック風防の特徴.4(メリット) サファイアガラスと比べ軽量

プラスチック風防4つ目の魅力は、サファイアクリスタル風防と比べて軽い点です。

サファイアクリスタル風防を5.5gとすると、プラスチック風防は1.2gで、約5分の1の軽さとなります。

腕時計においては、できるだけ軽い方が着用時の負担が少ないので、軽量な点もプラスチック風防のメリットと言えるのではないでしょうか。

プラスチック風防の特徴.5(メリット) 傷を研磨して取り除ける

プラスチック風防5つ目の魅力は、細かな傷であれば研磨することで傷消しできる点です。

プラスチック風防は、アクリル素材で作られています。アクリル素材は、ガラスよりも傷つきやすいというデメリットがあります。そのため、日常生活で使用していると、細かな擦り傷が付くのは避けられません。

しかし、プラスチック風防は、研磨することで傷を除去することができます。研磨作業は、業者に依頼することもできますし、自分で行うこともできます。

サファイアクリスタル風防は、傷に強い素材で作られています。しかし、研磨で傷を除去することはできません。そのため、傷が気になる場合は、交換する必要があります。

プラスチック風防の場合、細かな擦り傷に”味がある”と感じる方もおられますが、傷の無い風防が良いという方にとって研磨で傷を取り除けるのは大きなメリットですね。

プラスチック風防の特徴.6(メリット) パーツの価格が安い

プラスチック風防6つ目の魅力は、風防の価格が安い点です。

日本ロレックスでの交換費用は公にされていないので名言はできませんが、パーツ価格はサファイアクリスタル風防が数万円なのに対し、プラスチック風防は数千円と安価になっています。

※モデルオリジナルのプラスチック風防は、希少価値が高いため、プレミア価値がついており、高価になる場合があります。

プラスチック風防の特徴.7(デメリット) 傷がつきやすい

プラスチック風防1つ目のデメリットは、傷が付きやすい点です。

アクリル素材でできたプラスチック風防のモース硬度は2~3で、モース硬度9のサファイアクリスタル風防と比べて傷が付きやすくなっています。

傷を味として楽しめる(人もいる)、研磨で傷が消せるといった特徴もありますが、実用性だけで考えると傷が付きやすいというのはデメリットと言えるでしょう。

プラスチック風防の特徴.8(デメリット) サファイアと比べて耐久性に劣る

プラスチック風防2つ目のデメリットは、サファイアクリスタル風防と比べて耐久性に劣る点です。

プラスチック風防は、アクリル素材の特性上、傷が付きやすく気温差や衝撃などで歪みが発生しやすくなっています。歪みが発生してしまうと気密性にも影響するので、交換が必要となってきます。

プラスチック風防は一般的に消耗品と言われており、日常的に使用する場合は4年~5年に1度の交換がおすすめです。

ロレックス(ROLEX) プラスチック風防の磨き方(簡単メンテナンス方法)

プラスチック風防の特徴の一つとして「研磨で傷を取り除ける」というものがあります。ここでは、簡易的な研磨方法の一例を紹介します。

※プラスチック風防磨きには、様々な方法があります。

※DIYでも行える内容ですが、あくまでも自己責任でお試しください。

プラスチック風防磨き 手順1

まずは研磨剤のサンエーパールと、プラスチック磨きクロスを準備します。Amazonなどで購入可能です。

プラスチック風防磨き 手順2

プラスチック磨きクロスに研磨剤のサンエーパールを少しとります。

風防の表面を円を描くように磨きます。この際、ベゼル部分に当たらないように注意が必要です。

傷が目立たなくなったらティッシュなどで拭き上げれば完成です。

上記の研磨作業は、5~10分で完了します。

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※ロレックスでプラスチック風防が採用されているのは、30年以上前のモデルとなりますので査定に少々お時間をいただきますが、しっかりと査定させていただきます。

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