ロレックス(ROLEX) ヨットマスターの歴代モデル一覧。【メンズ】金無垢モデルの歴史を完全網羅

1992年、ロレックスはそれまでのスポーツモデルとは一線を画す、革新的なモデル「ヨットマスター」を発表しました。ヨットマスターは、ロレックス初の「ラグジュアリースポーツ」モデルとして、多くの注目を浴びます。

リゾートでマリンスポーツを楽しむセレブをターゲットに開発されたヨットマスターは、スポーツモデルでありながら、当初は金無垢モデルのみのラインナップという斬新なスタイルで登場しました。その後、ロレジウムやコンビモデルなどが追加され、現在に至るまで幅広いラインナップを展開しています。

この記事では、ヨットマスターの原点とも言える金無垢モデルのメンズサイズに焦点を当て、その歴史と魅力を掘り下げていきます。

本記事は、できるだけ正確な情報を掲載するよう努めていますが、古いモデルについては、製造年や仕様などについて、複数の説が存在するため、事実と異なる可能性があります。そのため、本記事の情報は、あくまでも参考程度にご活用ください。

ロレックス ヨットマスターとは

ロレックスといえば、サブマリーナやエクスプローラーといった過酷な環境にも耐えうる機能性を追求したプロフェッショナル向けのスポーツウォッチ、そしてデイデイトやデイトジャストといった洗練されたデザインとゴージャスさを併せ持つドレスウォッチの2軸で世界的な人気を集めてきた名門時計メーカーです。

しかし、ロレックスはこれらのカテゴリーに留まらず、1992年に新たなジャンル「ラグジュアリースポーツウォッチ」を切り開いたモデルを発表しました。それが、ヨットマスターです。

ラグジュアリースポーツとは

ラグジュアリースポーツとは、スポーツウォッチとドレスウォッチ、両方の要素を兼ね備えた新ジャンルです。過酷な環境にも耐えうる機能性と堅牢性を誇るスポーツウォッチと、洗練されたデザインと高級感を備えたドレスウォッチの、それぞれの長所を融合させたまさに革新的なモデルと言えるでしょう。

ヨットマスターは、ロレックスが長年にわたって培ってきたスポーツウォッチの技術を継承しています。防水性や耐磁性などの高い性能はもちろん、衝撃にも耐えられる堅牢な構造を備えているので、マリンスポーツやアウトドアなど、アクティブなシーンでも安心して着用することができます。

また、ドレスウォッチの持つ洗練されたデザインと高級感、金無垢やプラチナなどの高級素材を使用した重厚な質感は、高級時計を所有する喜びを存分に味あわせてくれるのです。

ロレックススポーツモデル唯一のペアウォッチ

ヨットマスターは、発売当初よりメンズ、ボーイズ、レディースの3サイズをラインナップしていました。ロレックスのスポーツウォッチでメンズ以外のサイズがラインナップされたのはヨットマスターが初めてです。

ヨットマスターのターゲットユーザーである「マリンスポーツやビーチリゾートを楽しむ富裕層」の中には、当然ながら女性も含まれています。ヨットマスターの3サイズ展開は、夫婦やカップルで一緒にヨットマスターを身につけるといったペアウォッチ需要を見込んでのことと考えられます。

2024年現在でも、ボーイズ、レディースサイズがラインナップされたロレックスのスポーツウォッチはヨットマスターだけです。

ヨットマスターだけのベゼルデザイン

ヨットマスターは、他のモデルとは一線を画す、唯一無二のベゼルデザインが最大の特徴です。ベゼル全体をサンドブラスト加工で梨地仕上げにすることで、滑りにくいだけでなく、上品な質感を実現。さらに、目盛り部分にはエンボス加工を施し、立体感を強調しています。

このベゼルデザインが、ヨットマスターに採用される様々な素材の魅力を引き立てています。

金無垢モデルの歩み

ロレックス ヨットマスターが世に登場したのは1992年。当時、世界中でゴールドといえばイエローゴールドが主流であり、日本においてもバブル景気の終盤を迎え、イエローゴールドのデイトジャストなどが人気を博していました。

しかし、その後ゴールド素材のトレンドは徐々に変化していきます。華やかなイエローゴールドよりも、落ち着いた印象を与えるピンクゴールドの人気が高まり始めます。

そんな時代の流れを受け、ロレックスは独自のピンクゴールドである「エバーローズゴールド」を開発しました。エバーローズゴールドは、従来のピンクゴールドよりも深みのある色合いで、上品かつ高級感のある輝きを放ちます。

ロレックスは、このエバーローズゴールドをヨットマスターの金無垢モデルに採用。これが功を奏し、ヨットマスター金無垢モデルは瞬く間に人気モデルへと駆け上がります。エバーローズゴールドの落ち着いた色合いは、ヨットマスターの洗練されたデザインと絶妙にマッチし、多くの人々を魅了しました。

この記事では、ヨットマスターの元祖である金無垢モデルの中で、メンズサイズに絞って、その歴史を紹介します。

ヨットマスター メンズ 歴代金無垢モデル年表

ヨットマスター メンズの金無垢モデルは、ゴールド素材の変更、サイズの追加などトレンドにあわせて進化を続けています。

※古いモデルの製造期間、仕様に関しては正確な情報がないため、事実とは異なる場合がございます。あくまでも参考程度にご覧ください。

ヨットマスター メンズ 歴代金無垢モデル一覧

ヨットマスター メンズ 歴代金無垢モデルを紹介します。

ヨットマスター Ref.16628　K18YG

ヨットマスター Ref.16628は1992年に登場した、ヨットマスターの初代モデルです。

ラグジュアリースポーツウォッチの名を冠して登場したヨットマスターは、金無垢モデルのみのラインナップでスタートしました。1992年に発売された初代ヨットマスターの素材は、18Kイエローゴールド（Ref. 16628）。

当時、世界的にはヒップホップカルチャーの影響を受け、派手なファッションが流行していました。そんな時代背景もあり、Ref. 16628の華やかなゴージャスさは時代にマッチしていたといえます。

Ref. 16628をはじめとしたヨットマスターの特徴として、梨地仕上げとエンボス加工を組み合わせた独特なデザインのベゼルがありますが、このベゼルの場合、イエローゴールド素材であっても、華美になりすぎないという特徴があります。梨地仕上げがベースとなっているので、落ち着いた印象となるのです。

そのため、Ref. 16628はラグジュアリースポーツにふさわしい、スポーツウォッチとドレスウォッチの中間的なデザインを表していました。

ダイヤルはホワイト・ブルー・グレー・シャンパンがラインナップされ、スポーツウォッチ寄りにしたい場合はブルー、もっとゴージャスにしたい場合はシャンパンなど、好みにあわせてチョイスできます。

ラグジュアリースポーツウォッチの先駆けとして登場したヨットマスター Ref. 16628は、その後、約20年間にわたって販売され続けました。

ヨットマスター Ref.16628NC　K18YG

ヨットマスター Ref.16628NCは、Ref.16628のシェルダイヤルモデルです。

ヨットマスター Ref.16628NGR　K18YG

ヨットマスター Ref.16628NGRは、Ref.16628のシェルダイヤル、11Pルビーインデックスモデルです。

ヨットマスター Ref.16628NGS　K18YG

ヨットマスター Ref.16628NGSは、Ref.16628のシェルダイヤル、8Pダイヤ、3Pサファイアインデックスモデルです。

ヨットマスター Ref.116655　K18ERG × オイスターフレックスブレスレット

ヨットマスター Ref.116655は2015年に登場したK18ERG(18金エバーローズゴールド)金無垢モデルです。

Ref.116655は、ヨットマスターに初めてエバーローズゴールドが採用された記念すべきモデルですが、それ以上に注目を浴びたのはオイスターフレックスブレスレットでした。

現在ではロレックスの定番ブレスレットとしてすっかりおなじみとなったオイスターフレックスブレスレットですが、そのデビューは2015年に発表された、このヨットマスター Ref.116655でした。

ゴールドとブラックの組み合わせは、時計に限らず定番中の定番ですが、そんな鉄板カラーを金無垢と革新的なブレスレットで鮮やかに再現したのが、ロレックス ヨットマスター Ref.116655です。

ゴージャスで上品なエバーローズゴールドケースを、マットブラックベゼルとオイスターフレックスブレスレットがさらに引き立てます。2015年、ピンクゴールド系の高級時計が流行していた当時、ロレックスの新作Ref.116655は、その洗練されたデザインと機能性で多くの人を魅了し、ヨットマスターシリーズの人気を不動のものにしました。

モデルチェンジで変わったのは、見た目だけではありません。Ref.116655は、前モデルRef.16628の優れた基本性能を継承しつつ、各部品を洗練させ、さらなる進化を遂げたバージョンアップモデルです。

搭載ムーブメントはCal.3135で前モデルと同じですが、ヒゲゼンマイがブルーパラクロム素材に変更となったことで、耐磁性と耐衝撃性が向上し、より高い精度と耐久性を獲得しています。

両方向回転ベゼルは、スプリングが変更されたことで、スムーズに回転するようになりました。また、新カラーのマットブラックは、従来のベゼルと同じく梨地仕上げとエンボス加工の組み合わせで、程よい主張のある仕上がりとなっています。

バックルには、工具不要で素早く長さ調整可能なイージーリンク機構が搭載されました。ブレスレットの長さを簡単に5mm調整できるので、様々なシーンに合わせて最適な着用感に設定できます。

夜光塗料はスーパールミノバからクロマライトへ変わり、発光色は緑から青になりました。発光時間も延長となっています。

Ref.116655は、これらのブラッシュアップと共に、オイスターフレックスブレスレットという新たなスタイルを確立した時計です。この後、オイスターフレックスブレスレットはデイトナなどのモデルにも展開されていきます。

ヨットマスター Ref.116695SATS　K18ERG × オイスターフレックスブレスレット

ヨットマスター Ref.116695SATSは2017年に発表された、特別仕様です。

2017年バーゼルワールドで発表され、瞬く間に時計愛好家を魅了したヨットマスター Ref.116695SATS。愛称「ハリボー」の名の通り、まるで宝石のグミのようにカラフルなベゼルが目を引く、まさにハイジュエリーウォッチです。

Ref.116695SATSの特徴であるキャンディベゼルは、3種類の宝石で構成されています。ピンク、イエロー、ブルー、オレンジの4色のサファイア32個と、グリーンガーネットの中でも希少価値の高いツァボライト8個、12時位置には大粒のダイヤモンドが逆三角形にカットされ、セッティング。

ダイヤルはブラックダイヤルに加え、パヴェダイヤダイヤルもラインナップされていました。天然石にこだわってセッティングされた美しい宝石、まさに、ラグジュアリーウォッチにふさわしいゴージャスさです。

Ref.116695SATSは、中々お目にかかることのない希少なモデルとなっております。

ヨットマスター 40 Ref.126655　K18ERG × オイスターフレックスブレスレット

ヨットマスター 40 Ref.126655は2019年に登場したヨットマスター エバーローズゴールドの現行モデルです。

この世代から、モデル名にサイズ表記が導入されました。金無垢モデルでは従来存在していなかった42mmサイズが登場したので、サイズ表記があることにより分かりやすくなりました。

40mmサイズの金無垢モデルは、エバーローズゴールドのRef.126655のみとなりました。前モデル同様に、オイスターフレックスブレスレットを採用しています。

Ref.116655からRef.126655への進化ポイントは、ムーブメントの刷新です。Cal.3135からCal.3235へと変更され、パワーリザーブが48時間から70時間へと進化し、よりいっそう利便性の高い時計となっています。

ヨットマスター 42 Ref.226659　K18WG × オイスターフレックスブレスレット

ヨットマスター 42 Ref.226659は、2019年に登場した、ヨットマスターとしては初めてのK18WG(18金ホワイトゴールド)金無垢モデルです。

2019年、ヨットマスターの歴史に新たな1ページを刻んだRef.226659。従来のモデルより2mmサイズアップした42mmサイズ、ホワイトゴールド無垢ケースを採用した初のモデルとして、その洗練された輝きで多くの人を魅了しました。

従来のヨットマスターにはなかった気品溢れるホワイトゴールドケースは、どんなシーンにも映える洗練されたデザインを演出します。そこに、マットブラックのベゼルが美しく調和し、高級感をさらに高めます。

ホワイトゴールドとブラックの絶妙なコントラストは、今までのヨットマスターとは全く異なる印象です。また、トレンド感を取り入れつつ落ち着いた印象を与えるシルバー✕ブラックのオイスターフレックスブレスレットは、シーンを選ばず着用できる使い勝手の良さも兼ね備えています。

伝統的なヨットマスターのスポーティーな魅力と、ホワイトゴールドならではのエレガントさを融合させたRef.226659は、まさに新時代のヨットマスターといえるでしょう。

2022年 ヨットマスター30周年モデル ファルコンズアイ ダイヤル

ヨットマスター 42 Ref.226659には、2022年に発表されたファルコンズアイ ダイヤルモデルも存在します。これはヨットマスター30周年を記念して発売されたモデルです。

ファルコンズアイは、灰青色をベースにキャッツアイ効果を持つ石です。その色は、まるで鷹の鋭い視線を彷彿とさせ、古くから魔除けや幸運のお守りとして珍重されてきました。

ファルコンズアイの最大の特徴は、キャッツアイ効果と呼ばれる光の帯です。この効果は、光が当たると縦筋状に現れ、まるで夜空に瞬く星々のような神秘的な輝きを放ちます。

ファルコンズアイ ダイヤルは、Ref.226659にのみ採用されたダイヤルで、この希少性もまた、このモデルの魅力の一つと言えるでしょう。

ヨットマスター 42 Ref.226658　K18YG × オイスターフレックスブレスレット

ヨットマスター 42 Ref.226658は、2019年に登場した、初のK18YG(18金イエローゴールド)✕オイスターフレックスブレスレットモデルです。

Ref.116655でエバーローズゴールドに変更となって以来、販売されていなかったイエローゴールド金無垢モデルがオイスターフレックスブレスレットを装備して復活しました。

イエローゴールドならではのゴージャスな輝きを、マットブラックのベゼルとオイスターフレックスブレスレットが絶妙に引き締めます。派手すぎず、落ち着いた大人の高級感を演出する、まさに至極の組み合わせと言えるでしょう。

ヨットマスター金無垢モデルは、2024年時点で40mmのエバーローズゴールドモデル、42mmのホワイトゴールド、イエローゴールドモデルというラインナップで展開されています。

三重県鈴鹿市の質店「大蔵屋」ではヨットマスター メンズ 金無垢を高価買取中！

三重県鈴鹿市の質店「大蔵屋」では、ヨットマスターを高価買取しております。

元祖ヨットマスターといえば金無垢モデルです。ロレジウムの登場で注目を浴びる機会が減っていましたが、オイスターフレックスブレスレットモデルの登場で、人気に火がつきました。

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