
ロレックス(ROLEX)の「オイスターパーペチュアルデイト」は、ロレックスらしい堅牢性と端正さを34mmのケースに凝縮した、実用派の定番です。ステンレススチールの引き締まった質感に、日付表示とサイクロップレンズという機能美が調和し、控えめながらも確かな存在感を放ちます。華美になりすぎないデザインは、ビジネスからオフまで難なく馴染み、長く付き合える一本として支持されてきました。
このモデルが愛され続ける理由には、ロレックスを象徴する技術の集積があります。防水性に優れたオイスターケース、自動巻きのパーペチュアル機構、そして視認性に配慮したデイト表示。ステンレスモデルはとりわけ日常使用を前提に磨かれてきた系譜で、Ref.1500からRef.15200、Ref.115200へと受け継がれる中で、ムーブメントや風防素材は進化しつつ、装いは一貫してシンプル。だからこそ、トレンドに左右されにくく、手元に上品な落ち着きを添えてくれます。
本記事では、オイスターパーペチュアルデイトのステンレスモデルに焦点を当て、その歴史と系譜、主要リファレンスの特徴、ムーブメントの変遷、そして中古市場での評価をわかりやすく整理します。小径でクラシックなサイズ感を求める方、デイトジャストは少し大きいと感じている方に向けて、選び方のポイントや人気仕様も丁寧に解説していきます。
※本記事は、できるだけ正確な情報を掲載するよう努めていますが、仕様などについて事実と異なる可能性があります。そのため、本記事の情報は、あくまでも参考程度にご活用ください。
ロレックス オイスターパーペチュアルデイトとは
ロレックスの中でもクラシックな存在として知られるのが「オイスターパーペチュアルデイト」です。34mmのケースに日付表示を備えたこのモデルは、堅牢なオイスターケースと自動巻きムーブメントを備えながら、華美な装飾を省いたシンプルな構成で展開されてきました。ステンレススチールを中心に構成されてきたため、デイトジャストやスポーツモデルに比べて手が届きやすく、ロレックスの「エントリーモデル」としても多くの愛好家に選ばれてきた歴史があります。
誕生の背景と位置づけ
オイスターパーペチュアルデイトの登場は1950年代に遡ります。34mmケースに日付表示を備えたこのモデルは、ロレックスの三大発明(オイスターケース、パーペチュアル機構、デイト表示)をコンパクトにまとめた位置づけでした。
誕生当初から、より大きな36mm径のデイトジャストと比べると控えめな存在ではありましたが、その分クラシックで上品なサイズ感が特徴です。袖口に収まりやすく、日常使いに適した実用性を備えていたことから、ビジネスシーンやフォーマルな場面で重宝されてきました。
また、当時のロレックスラインナップにおいては、ステンレススチールを中心に展開された点も重要です。金無垢やコンビモデルがステータス性を打ち出す一方、オイスターパーペチュアルデイトは「ロレックスをより身近にする存在」として、実用派ユーザーから支持を集めました。価格的にも比較的手に取りやすく、初めてロレックスを選ぶ際の候補となることも多かったことから、「デイトジャストの弟分」という呼ばれ方にふさわしい立ち位置を確立しています。
ステンレスモデルの魅力
オイスターパーペチュアルデイトの数あるバリエーションの中でも、特にステンレススチールモデルは「ロレックスを日常的に楽しむ一本」として高い人気を誇ります。堅牢な作りと使いやすさを兼ね備え、派手さを抑えたデザインは、どんなシーンにも違和感なく溶け込むのが魅力です。ドレスウォッチ的な上品さとスポーツウォッチ譲りの実用性をバランス良く備えている点は、ロレックスの本質を象徴しているともいえるでしょう。
シンプルでクラシックなデザイン
オイスターパーペチュアルデイトのステンレスモデルは、余計な装飾を排した端正なデザインが魅力です。バーインデックスやスムースベゼルを中心とした構成は、どの時代にも通じる普遍的な美しさを持ち、ヴィンテージから近年のモデルに至るまで一貫したスタイルを保っています。派手さを避けつつもロレックスらしい存在感を放ち、「シンプルだからこそ飽きが来ない」という時計本来の価値を体現しているといえます。
スーツにもカジュアルにも馴染む万能さ
34mmのクラシックサイズは、ビジネスシーンで袖口に自然に収まるだけでなく、カジュアルな装いにも柔軟にマッチします。スーツやジャケットには落ち着いた印象を添え、休日の私服にはヴィンテージライクなアクセントを加えてくれるでしょう。現行の大型時計とは異なり、控えめで上品なサイズ感がどんなシーンでも邪魔にならず、一本でオンオフ両方をカバーできるのもステンレスモデルならではの強みです。
ステンレススチール特有の実用性と安心感
素材に用いられるステンレススチールは、耐久性や耐食性に優れ、毎日使う時計に求められる条件を満たしています。ロレックス独自の高品質なステンレスは傷や錆びにも強く、適切なメンテナンスを施せば長年にわたって美しい状態を保てます。さらにステンレスモデルは価格的にも手に取りやすく、ロレックスの中で「実用性と安心感を重視する層」に最適な選択肢として位置付けられてきました。堅牢さとコストパフォーマンスのバランスが取れたステンレス仕様は、多くの愛好家にとって初めてのロレックスとして選ばれる理由にもなっています。
主要リファレンスの系譜
オイスターパーペチュアルデイトの歴史をたどるうえで欠かせないのが、ステンレスモデルを中心とした代表的なリファレンスです。ここでは、長期にわたり支持を集めたRef.1500系から、最終世代のRef.115200系までの流れを整理します。
※系譜にはステンレス以外のコンビや金無垢モデルも含みます。
Ref.1500系(1960年代〜80年代)
風防素材
強化プラスチックを採用。サイクロップレンズ付き。
ベゼル
スムースベゼルのRef.1500、ファインリーエンジンターンドベゼルのRef.1501などを展開。
ブレスレット
3連のオイスターブレスが基本。一部でジュビリーブレスや革ベルト仕様も存在。
特徴
ムーブメントはCal.1560やCal.1570を搭載し、クロノメーター認定を受けた精度の高い世代。長期間製造されたため流通量が多く、ヴィンテージ市場でもスタンダードな存在。
Ref.15200系(1990年代〜2006年頃)
風防素材
サファイアクリスタルに変更。耐傷性が大幅に向上。
ベゼル
スムースベゼルのRef.15200、エンジンターンドベゼルのRef.15210が代表的。
ブレスレット
改良されたオイスターブレスを装備し、剛性が高まる。ジュビリー仕様も一部存在。
特徴
ムーブメントはCal.3135へ刷新。高精度かつメンテナンス性に優れ、現代的な使いやすさを備えた世代。クラシカルな雰囲気を保ちながら実用性が大きく進化した。
Ref.115200系(2007年〜2010年代)
風防素材
サファイアクリスタルを継続採用。夜光塗料はスーパールミノヴァに変更。
ベゼル
スムースベゼルのRef.115200、エンジンターンドベゼルのRef.115210(同仕様の最終世代)が存在。さらにK18ホワイトゴールドフルーテッドベゼルを備えたRef.115234も展開。
ブレスレット
ケース一体型のエンドリンクや新型バックルを採用し、堅牢性と高級感を兼備。
特徴
Cal.3135を継続搭載し、信頼性はそのままにデザインが現代的にアップデート。オイスターパーペチュアルデイトとしては最終世代となり、この世代をもって34mmデイト付きモデルは生産終了。
搭載ムーブメントの進化
Cal.1570
1960年代から80年代にかけてのRef.1500系に搭載されたのがCal.1570です。ロレックスを代表するヴィンテージ・ムーブメントの一つで、毎時19,800振動、約48時間パワーリザーブを備えています。堅牢性と安定性に優れ、当時のスポーツモデル(サブマリーナやエクスプローラー)にも搭載されていたことから、その信頼性の高さは折り紙付きです。1970年代以降にはハック機能(秒針停止)が追加され、より正確な時刻合わせも可能になりました。
Cal.3035
1980年代のRef.15000系に搭載されたCal.3035は、ロレックス初のハイビート(毎時28,800振動)ムーブメントとして登場しました。精度の安定性が向上しただけでなく、デイトのクイックチェンジ機能が初めて採用され、実用性が飛躍的にアップしています。ヴィンテージとモダンの橋渡し的存在として位置づけられるムーブメントです。
Cal.3135
1990年代以降のRef.15200系、そして最終世代のRef.115200系に搭載されたのがCal.3135です。1988年の登場以来、サブマリーナやシードゥエラーなどにも採用され続けたロングセラームーブメントで、約48時間のパワーリザーブ、堅牢性の高いブリッジ構造、メンテナンス性の高さが特徴です。ロレックスの中でも完成度が高いとされ、長年にわたり主力を担った信頼性の象徴といえるでしょう。
COSCクロノメーター認定
オイスターパーペチュアルデイトは、全世代においてスイス公認クロノメーター検定協会(COSC)の認定を受けた高精度ムーブメントを搭載しています。文字盤には「Superlative Chronometer Officially Certified」と記され、日差−4〜+6秒という厳しい基準をクリアして出荷されました。この点は、同じ34mmケースでも非クロノメーター仕様が存在したエアキングとの差別化要素となっています。
精度とメンテナンス性の評価
いずれのキャリバーも「堅牢で長寿命」というロレックスの哲学を体現しており、定期的なオーバーホールさえ行えば数十年単位で実用可能です。Cal.1570は部品供給が減りつつありますが、それでも修理実績が豊富で対応できる時計師は多いです。Cal.3035は製造期間が短めでありながら完成度が高く、コレクターからの評価も良好。Cal.3135は現行パーツの流通量も多く、安心して長く使える点で最も実用性に優れています。
特にステンレスモデルは「毎日使えるロレックス」として選ばれることが多いため、精度の高さとメンテナンスのしやすさは大きな魅力となっています。
デイトジャストや他モデルとの違い
オイスターパーペチュアルデイトの魅力をより深く理解するには、ロレックスの代表格であるデイトジャストや、同じベースを持つオイスターパーペチュアル、さらに同サイズのエアキングと比較することが欠かせません。どのモデルも共通してロレックスらしい堅牢性と精度を備えていますが、サイズ感やデザイン、機能の有無によって、それぞれが異なる個性と役割を持っています。ここからは、デイトジャスト36mmとの違いを軸に、各モデルとの住み分けを整理していきましょう。
デイトジャスト36mmとの比較(サイズ・バリエーション)
デイトジャストとオイスターパーペチュアルデイトを比べると、最も分かりやすいのはケース径です。デイトジャストが36mmを基本サイズとして展開されてきたのに対し、オイスターパーペチュアルデイトは34mmを採用。わずか2mmの違いですが、装着感や見た目の印象は大きく異なり、OPデイトの方がクラシックで控えめな印象を与えます。
また、デイトジャストは素材やダイヤルのバリエーションが非常に豊富で、コンビモデルや金無垢、フルーテッドベゼル、宝石付きの華やかな仕様まで揃います。対してOPデイトはステンレスモデルが中心で、装飾は抑えめ。シンプルさと実用性を重視した構成は「デイトジャストの弟分」としての立ち位置を明確にしています。
オイスターパーペチュアル(ノンデイト)との違い
オイスターパーペチュアル(ノンデイト)は、ロレックスの最も基本的なモデルであり、日付表示を持たないシンプルな3針時計です。これに対してオイスターパーペチュアルデイトは、3時位置に日付窓とサイクロップレンズを搭載しており、日常的な利便性が向上しています。
また、ノンデイトのオイスターパーペチュアルは時代や世代によってケースサイズの選択肢が多いのに対し、OPデイトは基本的に34mm径に限定されてきました。日付表示が欲しいユーザーにとってはOPデイト、視認性やデザインの純粋さを求めるならノンデイトという棲み分けになります。
エアキングとの住み分け
エアキングも同じ34mmケースを採用してきたモデルですが、最大の違いはクロノメーター認定の有無と日付表示です。エアキングは長らく非クロノメーター仕様が多く、日付表示を持たないシンプルなモデルとして「最も手に取りやすいロレックス」とされてきました。一方、オイスターパーペチュアルデイトはCOSC認定の精度を備え、さらにデイト表示も加わることで、実用時計としてワンランク上の位置づけになります。
つまり「日付が必要ならオイスターパーペチュアルデイト」「日付はいらないがシンプルさを求めるならエアキング」と、用途や好みで選び分けられてきたのです。
小径ロレックスを選ぶ理由
ロレックスの中でオイスターパーペチュアルデイトが持つ価値は、「ただ小さいから」ではありません。サイズを抑えながらもブランドの基本性能を余すことなく備え、さらにシンプルさゆえの普遍的な美しさを体現している点にこそ、このモデルの魅力があります。大型化が進む現代の時計市場において、34mmというクラシックサイズを選ぶことには、実用性と美意識の両面から大きな意味があるのです。
実用時計としての優秀さ
オイスターパーペチュアルデイトは、堅牢なオイスターケースや高精度の自動巻きムーブメント、100m防水といったロレックスの基本性能をしっかりと備えています。サイズは34mmと控えめですが、その小径ゆえに扱いやすく、毎日のパートナーとして信頼できる一本です。ビジネスからプライベートまで幅広いシーンに対応できる実用性は、他の大型モデルにはない強みといえるでしょう。
シンプルさゆえの普遍的な価値
過度な装飾を排したシンプルなデザインは、時代や流行に左右されることがありません。スムースベゼルや落ち着いたカラーの文字盤は、数十年経っても古さを感じさせず、むしろクラシックな味わいを増していきます。「どんな服装にも自然に合う時計」を求める人にとって、オイスターパーペチュアルデイトの魅力は普遍的です。
「隠れた名品」としての地位
ロレックスの中ではデイトジャストやスポーツモデルほどの知名度はありませんが、その分「知る人ぞ知る存在」として愛されてきました。小径でシンプルながらもクロノメーター精度を誇り、長年生産され続けた歴史を持つ点は、まさに隠れた名品にふさわしい条件です。大型モデルの人気が高まる今だからこそ、小径ロレックスの価値は見直されつつあり、オイスターパーペチュアルデイトはその代表格といえるでしょう。
オイスターパーペチュアルデイト 歴代 ステンレスモデル年表
オイスターパーペチュアルデイトは1950年代に登場し、2021年に廃盤となりました。
モデル | 年代 | キャリバー | ベゼル |
オイスターパーペチュアル デイト Ref.6534 | 1950年代 | Cal.1030 | スムースベゼル |
オイスターパーペチュアル デイト Ref.1500 | 1960年代~1980年代 | Cal.1560 / Cal.1570 | スムースベゼル |
オイスターパーペチュアル デイト Ref.1501 | 1960年代~1980年代 | Cal.1560 / Cal.1570 | ファインリーエンジンターンドベゼル |
オイスターパーペチュアル デイト Ref.15200 | 1990年頃~2006年 | Cal.3135 | スムースベゼル |
オイスターパーペチュアル デイト Ref.15210 | 1990年頃~2006年 | Cal.3135 | ファインリーエンジンターンドベゼル |
オイスターパーペチュアル デイト Ref.115200 | 2007年~2021年 | Cal.3135 | スムースベゼル |
オイスターパーペチュアル デイト Ref.115210 | 2007年~2021年 | Cal.3135 | エンジンターンドベゼル |
オイスターパーペチュアルデイト ステンレスモデル一覧
オイスターパーペチュアルデイト 歴代 ステンレスモデルを紹介します。
オイスターパーペチュアル デイト Ref.6534
製造年代 | 1950年代 |
キャリバー | Cal.1030 |
防水性能 | - |
ケース径 | 34mm |
ポイント | スムースベゼル |
オイスターパーペチュアルデイト Ref.6534は1950年代後半に登場したオイスターパーペチュアルデイトの初期モデルであり、後に長く生産されるRef.1500系へとつながる重要な出発点となりました。
ケース径は34mmと小ぶりで、プラスチック風防を備えたオイスターケースは当時のロレックスらしいクラシックな佇まいを今に伝えています。ムーブメントにはバタフライローターを採用した自動巻きCal.1030を搭載し、堅牢性と安定した精度を実現しました。
さらに、一部の個体では赤と黒が交互に切り替わる「ルーレットデイト」が採用され、ヴィンテージロレックスならではのユニークなディテールとして高い人気を集めています。ブレスレットにはリベットブレスが用いられており、軽快さとクラシックな雰囲気を演出。
製造数自体は多くなかったため市場流通は限られており、実用性というよりもコレクターズアイテムとしての色合いが濃い一本です。ロレックスの歴史を語るうえで見逃せない、希少なヴィンテージモデルといえるでしょう。
オイスターパーペチュアル デイト Ref.1500
製造年代 | 1960年代~1980年代 |
キャリバー | Cal.1560 / Cal.1570 |
防水性能 | 50m |
ケース径 | 34mm |
ポイント | スムースベゼル |
Ref.1500は1960年代から1980年代まで長きにわたって製造された世代で、オイスターパーペチュアルデイトを代表するモデルのひとつです。ケース径は34mmとクラシックなサイズ感で、控えめながらも普遍的なデザインが特徴。ヴィンテージ市場では流通量が多く、ロレックス入門として選ばれることも少なくありません。
搭載されるムーブメントはCal.1560やCal.1570で、いずれもクロノメーター認定を受けた高精度機です。特にCal.1570はロレックスを象徴する名機とされ、精度の安定性や耐久性に優れ、スポーツモデルでも幅広く採用されました。風防はプラスチック製でサイクロップレンズを備え、柔らかな質感がヴィンテージらしい雰囲気を漂わせます。
デザインバリエーションとしては、スムースベゼルを備えるRef.1500と、エンジンターンドベゼルのRef.1501が代表的で、シンプルな構成ながら表情の違いを楽しむことができます。文字盤カラーもシルバー・ブラック・ブルーなど多彩に展開され、個体ごとに異なるエイジングが楽しめる点も魅力です。
さらに、Ref.1500系ではブレスレットの仕様が時代によって変化しており、1960年代はリベットブレス、1970年代は巻き込み式のオイスターブレス、1980年代には無垢コマのオイスターブレスへとマイナーチェンジが重ねられました。ブレスレットの進化は、同じRef.1500でも年代ごとに異なる表情を与えており、コレクターの視点からも注目されるポイントです。
約20年以上の長い製造期間を経て生まれたバリエーションの豊富さと、堅実なムーブメントの信頼性を兼ね備えたRef.1500は、まさに「ヴィンテージロレックスの定番」と呼ぶにふさわしい存在です。
オイスターパーペチュアル デイト Ref.1501
製造年代 | 1960年代~1980年代 |
キャリバー | Cal.1560 / Cal.1570 |
防水性能 | 50m |
ケース径 | 34mm |
ポイント | ファインリーエンジンターンドベゼル |
オイスターパーペチュアル デイト Ref.1501は、Ref.1500と同世代のファインリーエンジンターンドベゼルモデルです。
ファインリーエンジンターンドベゼルについて
ファインリーエンジンターンドベゼルは、オイスターパーペチュアルデイト Ref.1501を象徴する意匠として知られています。スムースベゼルの無駄のないシンプルさと、フルーテッドベゼルの華やかさの中間にあたるデザインで、細やかな刻み模様をステンレススチールで仕上げることにより、控えめながらも光を受けて繊細に輝く表情を演出します。
このベゼルは、単なる装飾にとどまらず「スポーティーさとドレス感の絶妙なバランス」を体現しており、ロレックスのラインナップにおいて独自のポジションを築きました。フルーテッドほど格式ばらず、スムースほど無機質でもないため、日常使いの中でさりげない個性を求める人に支持されています。
さらに、ファインリーエンジンターンドベゼルは同時期のエアキングにも採用されていたため、両モデルは外観上非常によく似ています。そのため「エアキングに日付を備えたのがオイスターパーペチュアルデイト」と表現されることもあり、両者の系譜を語るうえで欠かせない要素となっています。ただし、オイスターパーペチュアルデイトはクロノメーター認定を受けた高精度仕様という点で差別化されており、同じベゼルデザインを共有しつつも、スペックとポジションは明確に分かれていました。
ファインリーエンジンターンドベゼルは、後の世代(Ref.15210やRef.115210)でも受け継がれましたが、2021年頃に生産が終了し、現在は中古市場でしか手に入れることができません。華美さを避けつつも、クラシックなヴィンテージロレックスの雰囲気を楽しめるディテールとして、コレクターから高く評価されています。
オイスターパーペチュアル デイト Ref.15200
製造年代 | 1990年頃~2006年 |
キャリバー | Cal.3135 |
防水性能 | 100m |
ケース径 | 34mm |
ポイント | スムースベゼル |
オイスターパーペチュアル デイト Ref.15200は1990年代から2006年頃まで製造されたモデルで、オイスターパーペチュアルデイトが進化した重要な世代として位置づけられます。34mmというクラシックサイズを維持しながらも、外装とムーブメントの両面で大きな進化を遂げた点が特徴です。
サファイアクリスタル風防の採用
Ref.15200は、オイスターパーペチュアルデイトとして初めてサファイアクリスタル風防を搭載した世代です。それまでのプラスチック風防に比べて耐傷性が格段に向上し、現代的な実用性を備えたことで日常使いの安心感が高まりました。サイクロップレンズも健在で、ロレックスらしい視認性を確保しています。
Cal.3135ムーブメント
このモデルに搭載されたCal.3135は、サブマリーナやデイトジャストなど、上位機種と同じムーブメントです。1988年に登場して以来、ロレックスを代表する自動巻きキャリバーとして長く採用され続けた完成度の高い機械であり、安定性とメンテナンス性のバランスに優れています。Ref.15200はこの堅牢なCal.3135を搭載することで、34mmサイズながらも確かな実力を誇る一本に仕上がっています。
個性的な文字盤バリエーション
クラシックなバーインデックスを中心に、多彩な文字盤が展開されました。その中でも特に注目されるのが、偶数位置にアラビア数字を配した「飛びアラビア」ダイヤルです。シンプルなデザインの中に個性を感じさせる仕様で、好みが分かれる一方、5桁リファレンス時代ならではの特徴的な要素としてコレクターに評価されています。近年のモデルではあまり採用されていないため、Ref.15200ならではの魅力として語られるポイントです。
Ref.15200は、ヴィンテージ的な雰囲気を残す34mmサイズと、サファイアクリスタルやCal.3135といった現代的な実用性を併せ持った世代です。クラシックな外観と実用性を両立した「最後のバランス型」として、ヴィンテージ派と現行派の双方から支持を受けています。
オイスターパーペチュアル デイト Ref.15210
製造年代 | 1990年頃~2006年 |
キャリバー | Cal.3135 |
防水性能 | 100m |
ケース径 | 34mm |
ポイント | ファインリーエンジンターンドベゼル |
オイスターパーペチュアル デイト Ref.15210は、Ref.15200と同世代のファインリーエンジンターンドベゼルモデルです。
オイスターパーペチュアル デイト Ref.115200
製造年代 | 2007年~2021年 |
キャリバー | Cal.3135 |
防水性能 | 100m |
ケース径 | 34mm |
ポイント | スムースベゼル |
オイスターパーペチュアル デイト Ref.115200は2007年頃に登場し、オイスターパーペチュアルデイトの最終世代として位置づけられるモデルです。34mmというクラシックサイズを保ちながらも、外装や仕様が現代的にアップデートされ、完成形ともいえる仕上がりとなりました。
最終世代ならではの進化
この世代からブレスレットの仕様が改良され、中央リンクが中空ではなく無垢構造となり、より重厚で高級感のある装着感が実現しました。また、ケースのラグ部分は従来のヘアライン仕上げから鏡面仕上げに変更され、ドレス感が一段と高められています。
視認性とディテールの向上
インデックスは従来よりも大きくなり、ドット夜光からバーインデックス全体に夜光が広がったことで暗所での視認性が向上しました。針も太めに変更され、より実用的なデザインとなっています。さらに、6時位置の王冠透かし(レーザー刻印)や、内周に刻まれたルーレット刻印など、現代ロレックスらしいディテールが追加されました。
デイトジャストとの境界線の曖昧さ
ムーブメントにはCal.3135を搭載し、性能面ではデイトジャストと同等のスペックを誇ります。そのため、違いは実質的にケース径が36mmか34mmかという点に絞られることになり、モデルとしての差別化は非常に曖昧なものとなりました。
一部では、ロレックスの公式サイトにおいて「デイトジャスト36」のサイズバリエーションのひとつとして「デイト34」という表記が掲載されていた、という情報もあります。そのため、オイスターパーペチュアルデイトの名称から直接たどり着くのが難しく、モデルの存在がやや曖昧に扱われていた時期があったと指摘されることもあります。
まとめ
Ref.115200は、外装の現代化、視認性の向上、そしてデイトジャストに匹敵する性能を備えながらも、最終的には「デイトジャストの小径版」という印象が強まったモデルです。2021年頃に生産が終了し、現在は中古市場でのみ入手可能となっています。最後のオイスターパーペチュアルデイトとしての価値と、34mmというクラシックサイズを守り抜いた存在感から、コレクションの中でも特別な意味を持つ一本といえるでしょう。
オイスターパーペチュアル デイト Ref.115210
製造年代 | 2007年~2021年 |
キャリバー | Cal.3135 |
防水性能 | 100m |
ケース径 | 34mm |
ポイント | ファインリーエンジンターンドベゼル |
オイスターパーペチュアル デイト Ref.115210は、Ref.115200と同世代のファインリーエンジンターンドベゼルモデルです。
三重県鈴鹿市の質店「大蔵屋」ではオイスターパーペチュアルデイトを高価買取中!
オイスターパーペチュアルデイトは、1950年代から続くロレックスの定番モデルで、34mmのクラシックサイズと日付表示を備えた実用的な一本です。
ステンレススチールを中心とした堅牢な構造と、シンプルかつ普遍的なデザインは、華美さを抑えながらもロレックスらしい存在感を放ち、初めてのロレックスとして選ばれることも少なくありません。すでに生産終了となっていますが、その扱いやすさと完成度からヴィンテージ市場での評価は高く、保存状態や文字盤の仕様によっては安定した相場を維持しています。
無料で気軽に査定できる仕組み
大蔵屋ではオイスターパーペチュアルデイトをはじめとするロレックスの査定を、費用をいただかずに行っています。「いくらくらいで売れるのかだけ知りたい」というお問い合わせも歓迎しており、店頭はもちろん電話やLINE、写真を使った簡易査定も可能です。査定額の提示後に無理に売却を勧めることは一切なく、専門用語に詳しくない方でも理解できるように、できるだけ平易な言葉で説明を心がけています。初めて高級時計を手放す方でも、安心して相談できる環境です。
地域に根差したお店としての実績
派手な宣伝ではなく、一人ひとりのお客様に誠実に向き合ってきたことが大蔵屋の強みです。鈴鹿市内はもちろん、津市・四日市市・亀山市などからも多数の方にご来店いただいており、「またここにお願いしたい」と言っていただけるリピーターやご紹介のお客様が年々増えています。強引な対応を避け、納得いただいた上での取引を徹底してきた結果、地域に根付いた信頼関係を築くことができました。
質預かりと買取、選べる選択肢
大蔵屋では「売るかどうかまだ決められない」「一時的に資金だけ確保したい」といったご要望にも対応可能です。大切な時計を手放さずに資金を工面できる「質預かり」を選ぶこともできますし、スムーズに現金化したい方には「買取」も選択肢としてご提案しています。いずれの場合も経験豊富な査定士が一点ごとに丁寧に確認し、お客様が納得できる方法を一緒に考えます。
幅広い品目に対応可能
ロレックス以外にも、オメガ(OMEGA)やタグ・ホイヤー(TAG Heuer)といった腕時計、ルイヴィトン(LOUIS VUITTON)やシャネル(CHANEL)などのブランドバッグ、さらに貴金属やダイヤモンドジュエリーの査定も行っています。加えて、iPhoneや家庭用ゲーム機などのデジタル機器も対象としているため、「時計と一緒にまとめて見てもらいたい」というご要望にも柔軟に対応できます。
売却を検討中の方へ
オイスターパーペチュアルデイトはすでに生産が終了しており、34mmのクラシックサイズを求める人々の間で安定した需要を持ち続けています。落ち着いたデザインとロレックスらしい精度を兼ね備えた“隠れた名品”として、市場での注目度は今も変わりません。売却を考えている方は、地域で実績を積み重ねてきた大蔵屋へ一度ご相談ください。