こんにちは、三重県鈴鹿市の質店「大蔵屋」です。
今回は1989年の登場から現在まで、ロレックスの人気ロングセラーモデル「コスモグラフ デイトナ 16520」の最新買取価格相場をご紹介いたします。 ※あくまで参考程度にご覧ください。
【2022年 春】高価買取が期待できるコスモグラフ デイトナ 16520
ロレックスの 「コスモグラフ デイトナ 16520」 2022年03月時点の最新買取価格相場をご紹介します。
ブランド | ROLEX ロレックス |
商品名 | COSMOGRAPH DAYTONA コスモグラフ デイトナ |
品番 | Ref.16520 |
文字盤 | ブラック、ホワイト |
ムーブメント | エルプリメロ |
キャリバー | Cal.4030 |
ケース | オイスター 40mm |
ベゼル | タキメーターベゼル シルバー |
ブレスレット | オイスターブレスレット(3列リンク) |
素材 | オイスタースチール |
パワーリザーブ | 約52時間 |
大蔵屋 買取価格 | ASK |
※買取価格は表記などで大きく変動します
ロレックス(ROLEX) コスモグラフ デイトナ 16520について
ロレックス(ROLEX) コスモグラフ デイトナ 16520は1988年に登場し、2000年に廃盤となったコスモグラフ デイトナの4世代目にあたる時計です。
デイトナ 16520は今もなお高い人気を誇るモデルなので、ロレックスファンであればよく目にする型番ですが、登場は30年以上前、廃盤となったのも20年以上前のモデルなのです。
デイトナ 16520最大のトピックは、ムーブメントが手巻きから自動巻きへ進化した点で、その自動巻きムーブメントもロレックス自社製(マニュファクチュール)ではありませんでした。
高級時計業界では、マニュファクチュールムーブメントというだけで高級時計の証明のような側面がありますが、デイトナ 16520に搭載されているゼニス社のムーブメント「エル・プリメロ」は、マニュファクチュールとはまた違った価値と魅力を持ちます。
この記事では、現在も続くデイトナ 16520の魅力をご紹介いたします。
デイトナ 16520のマイナーチェンジ
デイトナ 16520は1988年~2000年の12年間販売されていた腕時計で、販売期間中に様々なマイナーチェンジ、表記変更が行われたモデルとして知られています。
とくにデイトナ 16520の文字盤表記の変更はかなり複雑となりますので、ここではおおまかなマイナーチェンジだけをご紹介し、文字盤に関しては後ほどご紹介いたします。
1995年頃 ブレスレットバックル変更
ブレスレットのバックルがシングルロックからダブルロックへ変更され、堅牢性が向上しました。性能としてはダブルロックの方が上ですが、ヴィンテージ感のあるシングルロックを好むファンの方も数多くいらっしゃいます。
1999年頃 夜光塗料変更
インデックスや針の夜光塗料がトリチウムよりスーパールミノバへ変更されました。夜光塗料の変更も文字盤表記の変更に関わってきます。
前世代のデイトナ 6263からの進化ポイント
前モデルのデイトナ 6263から16520にモデルチェンジするにあたり様々な点が変更されました。
ケースサイズは37mmより3mmアップして40mmに、強化プラスチックからサファイアクリスタル風防へ、防水性能が50mから100mへアップ、リューズガードの装着など、大幅なスペックアップとなっています。
そんなデイトナ 6263から16520へのモデルチェンジの中でも、もっとも大きなポイントが手巻きムーブメントから自動巻きムーブメント「エルプリメロ」へ変更された点です。
初の自動巻きはゼニス社「エルプリメロ」
ゼニス社(ZENITH)のエルプリメロは、今から50年以上前の1969年1月10日に発表されたゼニスの傑作クロノグラフムーブメントです。
エルプリメロは世界初の自動巻きクロノグラフムーブメントです。パワーリザーブ約50時間、毎時36,000振動による精度の高さなど、当時としては圧倒的なスペックを誇り、時計業界の常識を覆した伝説的なムーブメントとして知られています。
そんなロマンの詰まったムーブメントだからこそ、エルプリメロを搭載したデイトナ 16520は、他のデイトナとは異なった魅力を放ち、今もなお高値で買取、販売されているのです。
エルプリメロ Cal.400 → Cal.4030の変更ポイント
ロレックスは、自社唯一のクロノグラフモデルであるデイトナを手巻きから自動巻きへ進化させるにあたり、ベースムーブメントとしてエルプリメロ Cal.400を選びました。
エルプリメロ Cal.400は毎時36,000振動のハイビートムーブメントですが、ロレックスは振動数を毎時28,800振動に抑えるなどのデチューンを施すことで耐久性を高め、Cal.400をベースとしたエルプリメロ Cal.4030を完成させたのです。
デザインが確立された
デイトナ 6263からの大きな変更点として、ルックスの大幅変更もあげられます。
ベゼルがステンレス製で統一され肉厚に
ベゼルは強化プラスチックからステンレスに変わり肉厚な印象に、リューズガードの追加、インデックスも太くなって全体的にボリュームアップしています。
インダイヤルに縁取りがつく
デイトナの象徴であるインダイヤルは、コントラストカラーの縁取りが入り単色から2色仕様となりました。記号で表すと◯から◎になったようなイメージです。
デイトナ 6263からの変更点を意識して、あらためてデイトナ 6263と16520を並べて見ると全く違う時計のように見えますので、ぜひご確認ください。
デイトナ 16520で確立されたルックスは後継機の116520にも引き継がれ、現行デイトナに繋がっています。
プレミア価格必至のデイトナ 16520 レア個体
デイトナ 16520は幾度となく文字盤の表記が変更されているモデルです。
文字盤の表記変更や経年変化による変色などで、現在は数百万の値がつくこともあるレア個体が生まれました。
ここでは、プレミア価格で買取、販売されているデイトナ 16520の希少な個体をご紹介します。
パトリッツィダイヤル 別名「ブラウンアイ」
パトリッツィダイヤル(ブラウンアイ)は、デイトナ 16520のブラック文字盤に見られるレア個体です。ブラック文字盤のインダイヤルの縁取り部分が茶色く焼けた、変色した個体がパトリッツィダイヤル(ブラウンアイ)で、変色の度合いによっては数百万のプレミア価格となります。
パトリッツィダイヤル(ブラウンアイ)はデイトナ 16520ブラック文字盤すべてに見られるわけではありません。年代でいうと1993年頃~1995年頃、シリアルナンバーでいうとS番、W番、T番、U番に存在し、その時期の全てのブラック文字盤がパトリッツィダイヤル(ブラウンアイ)になるわけでもないので、非常に希少なレア個体となっています。
とくにS番、W番のブラック文字盤が濃い茶色になりやすいと言われています。ロレックスの買取、質預かりを長年やっていても、中々出会うことのないレア個体です。
同時期の個体の中でも一部の個体だけでしか起きない経年変化である点も、ミステリアスで魅力に繋がっています。
デイトナ 16520 A番とP番
デイトナ 16520のプレミア個体として有名なのが1999年~2000年に製造されたA番(Aシリアル)とP番(Pシリアル)です。
デイトナ 16520の製造期間は1988年~2000年なので、A番(A7~)とP番は16520の中で最終型の個体といえます。
A番(A7~)とP番の仕様は以下の通り。
夜光塗料の表記にTが無い
16520のA番、P番は文字盤6時方向の表記が「T SWISS MADE T」ではなく「SWISS MADE」となっています。
1999年頃、夜光塗料がトリチウム(T)からルミノバへ変わったことによるマイナーチェンジです。
バックル(クラスプ)の王冠マークのサイズが小さい
16520のP番後期の個体は、ブレスレットのバックル(クラスプ)部分の王冠(クラウン)マークが、P番後期以前の個体と比べ小さくなっております。
バックル(クラスプ)の変更は2000年頃なので、希少価値が非常に高い個体となります。
ベゼルのHOUR表記の文字間隔が広い
16520のA番の一部、そしてP番はベゼル印字の「UNITS PER HOUR」の文字間隔が広くとられています。
フラッシュフィットが一体型になっている
ケースとブレスレットを繋ぐフラッシュフィットが一体型へマイナーチェンジされたのも2000年頃なので、フラッシュフィット一体型は希少価値が非常に高い個体となります。
デイトナ 16520 年代による文字盤違い「マーク1~7」
デイトナ 16520は1988年~2000年の12年間販売されましたが、「OFFICIALLY CERTIFIED」などの文字盤表記、インダイヤルの数字、ベゼルのタキメーターが年代によって異なります。
ベゼルのタキメーターは年代によって200タキ、225タキ、400タキの3種類があります。
200タキ | 1988年(R番)~1989年(L番)の初期にのみ存在。 |
225タキ | 1989年~1990年頃に見られる。200と250の間に225の表記がある。 |
400タキ | 225タキ以降は400タキ。もっともオーソドックスな表記。 |
文字盤表記に関しては以下の表記の組み合わせで、マーク1からマーク7に分類されています。
12時方向の印字 | 年代によって4~5行。印字の行間が広いものを「段落ち」と呼ぶ。フォントがゴシック体でなくROLEXと同じ飾り付きフォントのものを「ヒゲつき」と呼ぶ。 |
インダイヤル表記 | 6時方向のインダイヤルの「6」が逆さまに表記され、9に見えるものを「逆6」と呼ぶ。 |
夜光塗料表記 | トリチウム夜光の「SWISS MADE T」ルミノバ夜光の「SWISS MADE」の2種類。 |
12時方向の印字は最大5行で以下の通り。
ROLEX
OYSTER PERPETUAL
SUPERLATIVE CHRONOMETER
OFFICIALLY CERTIFIED
COSMOGRAPH
ここからはデイトナ 16520のマーク一覧をご紹介。年代については諸説ありますので参考程度にご覧ください。
マーク1(1988年~1989年頃)
12時方向の表記は5行で、OFFICIALLY CERTIFIEDとCOSMOGRAPHの間に一行ぶん間があいていることから「段落ち」「フローティング・コスモグラフ」と呼ばれる。
インダイヤル表記は「逆6」、夜光表記は「SWISS MADE T」
「200タキ」、1989年以降は「225タキ」が存在し、どちらも非常に希少。
マーク2(1989年~1990年頃)
12時方向の表記は4行でOFFICIALLY CERTIFIEDが無い「4行プリント(フォーライナー)」
インダイヤル表記は「逆6」、夜光表記は「SWISS MADE T」 「200タキ」「225タキ」「400タキ」の3種類がある。
マーク3(1990年頃)
12時方向の表記は5行で、ゴシック体だったフォントが明朝体のような飾り付きフォントになっているのが特徴で「ヒゲつき」「セリフプリント」などと呼ばれる。
インダイヤル表記は「逆6」、夜光表記は「SWISS MADE T」
タキメーターは「400タキ」
マーク4(1990年~1992年頃)
12時方向の表記は5行で、飾り付きフォントだった2~5行目がゴシック体に戻る。
インダイヤル表記は「逆6」、夜光表記は「SWISS MADE T」
タキメーターは「400タキ」
マーク5(1992年~1994年頃)
12時方向の表記は5行で、文字盤中央寄り。(通常より下がっている)
インダイヤル表記は「正6」、夜光表記は「SWISS MADE T」
タキメーターは「400タキ」
マーク6(1995年~1999年頃)
12時方向の表記は5行で、文字盤上方向寄り。
インダイヤル表記は「正6」、夜光表記は「SWISS MADE T」
タキメーターは「400タキ」
マーク7(1995年~1999年頃)
12時方向の表記は5行で、文字盤上方向寄り。
インダイヤル表記は「正6」、夜光表記は「SWISS MADE」
タキメーターは「400タキ」
三重県鈴鹿市の質店「大蔵屋」ではコスモグラフ デイトナ 16520を高価買取中!
デイトナ 16520は様々なレア個体がプレミア化しているモデルですが、レア個体じゃないものであっても十分に高価買取が見込める腕時計です。
三重県鈴鹿市の質店「大蔵屋」では無料査定後にお客様のご都合に合わせて買取、質預かりを選ぶことができます。まだ売るか迷っている方でも安心してご利用いただけますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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