ロレックス(ROLEX) サブマリーナ歴代モデル一覧。ステンレスモデルの歴史を完全網羅

ロレックス(ROLEX)の人気モデルの一つであるサブマリーナ。

この記事では、ロレックス初のダイバーズウォッチとして登場し、現在でも高い人気を誇るサブマリーナの歴史を、ステンレスモデルに絞って紹介します。

ノンデイト、デイトに分けて歴代モデルを紹介しているので、参考にしていただけると幸いです。

本記事は、できるだけ正確な情報を掲載するよう努めていますが、古いモデルについては、製造年や仕様などについて、複数の説が存在するため、事実と異なる可能性があります。そのため、本記事の情報は、あくまでも参考程度にご活用ください。

ロレックス サブマリーナとは

ロレックス サブマリーナは1953年に誕生した世界初のダイバーズウォッチです。

サブマリーナは、高い防水性能と回転ベゼルで正確に潜水時間を計測できるだけでなく、その魅力的なルックスからダイバーだけでなく、一般ユーザーからも愛されている時計です。

この記事では、登場から70年以上経過した現在も、高い人気を保ち続けているロレックス サブマリーナの歴代モデルを紹介します。

サブマリーナ 歴代ステンレスモデル年表

サブマリーナは1953年の初登場時はカレンダーの無いノンデイトモデルでした。

1969年より、カレンダーの有るデイトモデルが登場し、その後はノンデイト・デイトそれぞれのモデルが発売されています。

この記事ではノンデイト・デイトモデルそれぞれの歴代モデルを紹介します。

※アンティークモデルの製造期間に関しては正確な情報がないため、事実とは異なる場合がございます。あくまでも参考程度にご覧ください。

モデル年代デイト有無世代
サブマリーナ Ref.62041953年~1950年代後半ノンデイト第1世代
サブマリーナ Ref.62001953年~1950年代後半ノンデイト第1世代
サブマリーナ Ref.62051953年~1950年代後半ノンデイト第1世代
サブマリーナ Ref.65361950年代後半~1960年代前半ノンデイト第2世代
サブマリーナ Ref.65381950年代後半~1960年代前半ノンデイト第2世代
サブマリーナ Ref.55081958年~1965年頃ノンデイト第3世代
サブマリーナ Ref.55101958年~1960年頃ノンデイト第3世代
サブマリーナ Ref.55121959年~1977年ノンデイト第4世代
サブマリーナ Ref.55131963年~1989年ノンデイト第4世代
サブマリーナ Ref.55141960年代後半~1970年代後半ノンデイト第4世代
サブマリーナ Ref.55171960年代~1970年代ノンデイト第4世代
サブマリーナ Ref.16801969年~1980年頃デイト第1世代
サブマリーナ Ref.168001980年~1986年デイト第2世代
サブマリーナ Ref.1680001980年代~1988年デイト第3世代
サブマリーナ Ref.140601989年~2000年ノンデイト第5世代
サブマリーナ Ref.14060M2001年~2012年ノンデイト第6世代
サブマリーナ Ref.166101989年~2010年デイト第4世代
サブマリーナ Ref.16610LV2003年~2010年デイト第4世代
サブマリーナ Ref.1140602012年~2020年ノンデイト第7世代
サブマリーナ Ref.116610LN2010年~2020年デイト第5世代
サブマリーナ Ref.116610LV2010年~2020年デイト第5世代
サブマリーナ Ref.1240602020年~ノンデイト第8世代
サブマリーナ Ref.126610LN2020年~デイト第6世代
サブマリーナ Ref.126610LV2020年~デイト第6世代

サブマリーナ ノンデイト 歴代モデル一覧

サブマリーナ ノンデイト の歴代モデルを紹介します。

サブマリーナ Ref.6204

製造年代1953年~1950年代後半
キャリバーCal.A260
防水性能100m
ケース径37mm
ポイント初代モデル

サブマリーナ Ref.6204は、1954年のバーゼルワールド(バーゼル・フェア)にて、世界初のダイバーズウォッチとして登場した初代サブマリーナです。

現行のサブマリーナとは大きく異なるデザインで、5分刻みの回転ベゼル、ペンシル針、針の最尖端にドットがある秒針などの特徴があります。

現行モデルのように仕様が統一されておらず、文字盤の「SUBMARINER」表記やリューズの「+」マークの有無が個体によって異なる場合があります。その違いもアンティークモデルならではの魅力となっています。

同時期にサブマリーナ Ref.6200やサブマリーナ Ref.6205も製造・販売されていた可能性が高いですが、一般的にサブマリーナ初代モデルとして扱われているのはサブマリーナ Ref.6204です。

サブマリーナ Ref.6200

製造年代1953年~1950年代後半
キャリバーCal.A296
防水性能100m ※200m
ケース径37mm
ポイント3・6・9インデックス、デカリューズ

サブマリーナ Ref.6200は、1954年に世界初のダイバーズウォッチとして発表されたサブマリーナ Ref.6204と同時期に製造・販売されていたという説のあるモデルです。

サブマリーナ Ref.6204と同じく5分刻みの回転ベゼルですが、時針はベンツ針、Ref.6204では先端にあった秒針のドットは、現行モデルと同じく針の根元側に移動しています。

サブマリーナ Ref.6200の最も顕著な特徴は、エクスプローラーのような「3・6・9インデックス」です。これは全てのRef.6200に見られる特徴ではなく、中にはバーインデックスの個体もあるとのこと。やはり、この時期のサブマリーナは、同じモデルでも多くのバリエーションがあります。

サブマリーナ Ref.6200においては、デカリューズと呼ばれるサイズ8mmのリューズも特徴的で、デカリューズはアンティークロレックスファンの間では非常に人気の仕様です。リューズにはフランス語で特許を意味する「BREVET」という文字が刻印されています。

また、サブマリーナ Ref.6200の防水性能は100mではなく200mだったという説もあります。200m防水だったという確固たる情報はないため、明確に言えませんが、そういったミステリアスな面もアンティークロレックスならではの魅力ですね。

サブマリーナ Ref.6200は世界的なオークションで数千万円という価格で落札されている、マニア垂涎のモデルです。

サブマリーナ Ref.6205

製造年代1953年~1950年代後半
キャリバーCal.A260、Cal.A296
防水性能100m
ケース径37mm
ポイント15分まで1分刻みの目盛りの入った回転ベゼル

サブマリーナ Ref.6205は、初代サブマリーナ Ref.6204と同時期に製造・販売されていたとされるモデルです。

サブマリーナ Ref.6205も同世代のサブマリーナと同様に、文字盤の「SUBMARINER」表記の有無など、仕様が個体によって異なります。

回転ベゼルは5分刻みのものもあれば、15分まで1分刻みの目盛りが入った現行モデルと同じ仕様のものもあります。また、針もベンツ針とペンシル針が混在しており、様々な仕様を楽しめるモデルです。

サブマリーナ Ref.6536(Ref.6536/1)

製造年代1950年代後半~1960年代前半
キャリバーCal.1030
防水性能100m
ケース径37mm
ポイント第2世代Ref.6538の廉価版

サブマリーナ Ref.6536は、ムーブメントが両方向巻き上げ式に進化した、サブマリーナの第2世代にあたるモデルです。

同世代のサブマリーナ Ref.6538は防水性能200mだったのに対し、Ref.6536は100mということで、廉価版として販売されていたものと推測されます。

サブマリーナ Ref.6536には、Ref.6536/1というモデルも存在します。Ref.6536/1は、廉価版としての立ち位置を確立したと言われています。

サブマリーナ Ref.6536とRef.6536/1の違い

サブマリーナ Ref.6536の特徴

・1955年の間だけ生産されていた

・Ref.6538と共用のケースが用いられており、分厚い

・基本的にはノンクロノメーター

・レッドトップ、レッドデプス、1分刻みのないベゼルなどの仕様がある

サブマリーナ Ref.6536/1の特徴

・1956年以降に生産されていた

・Ref.6536/1専用ケースで、Ref.6536と比べて薄い

・基本的にはクロノメーター仕様という説が多い

・レッドトップ、レッドデプス、1分刻みのないベゼルなどの仕様がある

※諸説ありますので参考程度にご覧ください。

サブマリーナ Ref.6538

製造年代1950年代後半~1960年代前半
キャリバーCal.1030
防水性能200m
ケース径37mm
ポイント映画「007」のジェームズ・ボンド着用モデル、デカリューズ

サブマリーナ Ref.6538は、サブマリーナ第2世代のモデルで、同世代の Ref.6536の防水性能が100mなのに対し、200m防水で上位機種にあたります。

Ref.6538はクロノメーター仕様ですが、クロノメーター表記がないものや、ベンツ針ではなくペンシル針のもの、レッドトップのものなど、様々な仕様があります。デカリューズもRef.6538の特徴です。

サブマリーナ Ref.6538の最大のポイントは、映画「007」のジェームズ・ボンドが着用していたことです。映画「007」の第1作目「ドクター・ノオ」では、ジェームズ・ボンドを演じるショーン・コネリーがサブマリーナを着用していましたが、時計が大きく映るシーンがなかったため、どのモデルかは不明でした。

ジェームズ・ボンドの着用するサブマリーナのモデルが判明したのは、映画「007 ゴールドフィンガー」で、文字盤の特徴からサブマリーナ Ref.6538であることが判明しました。

サブマリーナ Ref.6538はボンドウォッチということで、アンティークサブマリーナの中でも高い人気を誇ります。

サブマリーナ Ref.5508

製造年代1958年~1965年頃
キャリバーCal.1530(ノンクロノメーター)、Cal.1560(クロノメーター)
防水性能100m
ケース径37mm
ポイント第3世代の廉価版

サブマリーナ Ref.5508はサブマリーナ第3世代のモデルで、防水性能200mを有するRef.5510の廉価版です。

サブマリーナ第3世代は、リューズガードの無い最後の世代であり、Ref.5508にもリューズガードがありません。その他レッドトップなどの特徴があります。

ムーブメントはノンクロノメーター仕様でスタートし、1960年以降はクロノメーター仕様へと変わっています。

サブマリーナ Ref.5510

製造年代1958年~1960年頃
キャリバーCal.1530
防水性能200m
ケース径37mm
ポイント製造期間2年の希少モデル、デカリューズ

サブマリーナ Ref.5510はジェームズ・ボンド着用モデルであるRef.6538の後継機にあたる、サブマリーナ第3世代の上位機種です。

リューズガード無しのデカリューズや、個体によってはレッドトップなどの特徴がありますが、サブマリーナ Ref.5510において特筆すべき点は製造期間の短さでしょう。

サブマリーナ Ref.5510は、1958年から1960年頃の約2年間製造されたと言われており、1959年にはリューズガードを有する後継機サブマリーナ Ref.5512が登場しています。

最後のデカリューズモデルであり、製造本数が非常に少ないサブマリーナ Ref.5510は、非常に希少なモデルとなっています。

サブマリーナ Ref.5512

製造年代1959年~1977年
キャリバーCal.1530、Cal.1560、Cal.1570
防水性能200m
ケース径40mm
ポイント初の40mm、初のリューズガード、メーターファースト

サブマリーナ Ref.5512は初の40mmケースに、初のリューズガードを搭載したモデルです。Ref.5512やRef.5513といったサブマリーナの第4世代は、現在のサブマリーナのスタイリングを確立したモデルといえます。

初めて搭載されたリューズガードは、製造時期によって形状が異なります。初期のリューズガードは「スクエアークラウンガード(SCG)」と呼ばれる、横から見ると四角い形状、中期には「ポインテッドクラウンガード(PCG)」と呼ばれる先の尖った形状となります。PCGは通称「とんがりリューズガード」とも呼ばれているものです。その後、現在のように丸みを帯びた形へと変化していきます。

また仕様変更により文字盤表記が変化していく中で、防水性能表記が660ft=200mではなく、200m=660ftになっている「メーターファースト」や、ミニッツサークルありのミラーダイヤル、通称「MMダイヤル」など、アンティークロレックス特有のレア個体が生まれました。

サブマリーナ Ref.5513

製造年代1963年~1989年
キャリバーCal.1530、Cal.1520
防水性能200m
ケース径40mm
ポイントロングセラー、メーターファースト、Ref.5514やRef.5517などの派生モデルがある

サブマリーナ Ref.5513は第4世代のサブマリーナで、クロノメーターモデルであるRef.5512の廉価版として登場したノンクロノメーターモデルです。

サブマリーナ Ref.5513は約30年間製造されたロングセラーモデルということで、数多くのマイナーチェンジが行われ、ダイヤルのバリエーションが非常に多いモデルとなっています。

通称「MMダイヤル」をはじめ、「フチあり」「フチなし」「メーターファースト」「フィートファースト」「下サブ」「マキシダイヤル」「ロリポップ」「スパイダー」など様々なレアモデルがあり、現在もアンティークロレックスとして人気のモデルです。

サブマリーナ Ref.5513はRef.5512の廉価版モデルでありながら、Ref.5512以上の人気を獲得したモデルとしても知られています。

サブマリーナ Ref.5512とRef.5513の違い

サブマリーナ Ref.5512と同時期に販売されていたモデルとして、Ref.5513があります。この2つの違いは、サブマリーナ Ref.5512がクロノメーターモデルなのに対し、Ref.5513はノンクロノメーターモデルという点です。

サブマリーナ Ref.5512も生産初期はノンクロノメーターでしたが、Ref.5513が発売される頃にクロノメーター化されたようです。

サブマリーナ Ref.5514

製造年代1960年代後半~1970年代後半
キャリバーCal.1520
防水性能200m
ケース径40mm
ポイントCOMEX社員用、ヘリウムエスケープバルブ搭載、Ref.5513の派生モデル

サブマリーナ Ref.5514は、ロレックスがフランスのダイビング会社COMEXの依頼を受けて製作した、COMEX社員専用のモデルです。ダイヤルにはCOMEXの印字、裏蓋にはCOMEXの文字と3桁の支給ナンバーが刻印されています。

もともと、COMEX社は市販品のサブマリーナをダイバーの装備品として使用していました。しかし、飽和潜水時に使用するヘリウムガスが時計内部に入り込むことで、減圧時や浮上時にサブマリーナの風防が破損してしまうという事故が多発しました。

ロレックスは、その事故を元にヘリウムエスケープバルブを開発し、サブマリーナ Ref.5514は、ロレックス初のヘリウムエスケープバルブ搭載モデルとなりました。なお、Ref.5514は、シードゥエラー(SEA-DWELLER)の原型となったモデルです。

サブマリーナ Ref.5514はCOMEX社員に支給されたモデルであり、市販化はされていません。そのため、市場の流通数は極めて少なく、非常に希少なモデルとされています。

サブマリーナ Ref.5517

製造年代1960年代~1970年代
キャリバーCal.1520
防水性能200m
ケース径40mm
ポイントイギリス王室海兵隊・海軍用、軍サブ・ミリタリーサブ・ミルサブなどと呼ばれる、NATOベルト、Ref.5513の派生モデル

サブマリーナ Ref.5517は、ロレックスがイギリス王室海兵隊・海軍の依頼を受けて製作した希少な軍用モデルです。通常のサブマリーナとは異なる特徴が多く、その独特な仕様はイギリス軍の要求を満たすために生まれたもののようです。

ベルトはステンレスではなくナイロン製のNATOベルトで、バネ棒の代わりに、はめ殺しになったバーに取り付けられています。

文字盤中央には、トリチウムを表す丸で囲まれたTマークが配置され、とても印象的です。サブマリーナ Ref.5517は、市販品のサブマリーナと比べてトリチウム含有量が多く、暗闇での視認性を向上させた仕様だったと推測されています。

針は、時針と分針はソード針やバトン針を思わせる形状で、秒針の先端にはダイヤモンド型のポインターが取り付けられています。同年代にイギリス軍にて採用されていたシーマスター300も、Tマークや同じ針の形状であることから、イギリス軍の指定した仕様と推測されます。

裏蓋には、支給番号とイギリスの官有物である旨を示す矢印形のマーク「ブロードアロー」が刻印されており、これは、イギリス軍に支給されたモデルである証です。

サブマリーナ Ref.5517は軍用時計として兵隊に支給された後、戦後は一般仕様に改造された個体が多く、オリジナルの個体は非常に希少です。2020年にはフィリップスオークションで、約5,900万円で落札され話題となりました。

サブマリーナ Ref.14060

製造年代1989年~2000年
キャリバーCal.3000
防水性能300m
ケース径40mm
ポイント300m防水、逆回転防止ベゼル採用、サファイアクリスタル風防、ハイビート化など大きく進化したモデル。最後のトリチウム

サブマリーナ Ref.14060は、サブマリーナ ノンデイトが大きな進化を遂げたモデルです。約30年前に発売され、ロングセラーだったRef.5513の後継機として、時代の流れを感じさせる進化ポイントが複数あります。

強化プラスチックだった風防はサファイアクリスタル風防に変更され、それに伴い防水性能は200mから300mへと向上しました。ベゼルは潜水中の誤作動を防ぐために、両回転ベゼルから逆回転防止ベゼルに変更されています。ムーブメントも大きく進化を遂げ、28,800振動のハイビートムーブメントへと変わりました。

サブマリーナ Ref.14060がモデルチェンジされる直前の1999年には、夜光塗料がトリチウムからスーパールミノバへと変更されたので、最後のトリチウム夜光モデルでもあります。

このように、サブマリーナ Ref.14060は、現代的なダイバーズウォッチとしての完成度を高めたモデルと言えるでしょう。その後のサブマリーナの基礎を築いたモデルとも言えますね。

サブマリーナ Ref.14060M

製造年代2001年~2012年
キャリバーCal.3130
防水性能300m
ケース径40mm
ポイントノンクロノ、4LINE

サブマリーナ Ref.14060Mは、Ref.14060のマイナーチェンジ版として登場したモデルです。

ムーブメントがCal.3000から安定性やメンテナンス性の高いCal.3130に進化したことでのマイナーチェンジモデルですが、販売中にクロノメーター化されたこともポイントです。

サブマリーナ Ref.14060Mは、2006年頃にクロノメーター化されました。クロノメーター化を境に前期型・後期型を分けられ、前期型はファンの間では「ノンクロノ」という愛称で呼ばれています。

後期型は以下のように文字盤表記が4段になっているのが特徴です。この4段表記は4LINEという愛称で呼ばれています。

ノンクロノクロノメーター
SUBMARINER 1000ft = 300mSUBMARINER 1000ft = 300m SUPERLATIVE CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED

サブマリーナ Ref.114060

製造年代2012年~2020年
キャリバーCal.3130
防水性能300m
ケース径40mm
ポイント初のセラクロムベゼル、クロマライト夜光、グライドロックエクステンションシステム、最後の40mmケース

サブマリーナ Ref.114060は、前機種 Ref.14060M から実用性を追求した進化を遂げたモデルです。

ベゼルは、アルミからセラミック素材のセラクロムに変更され、見た目の高級感と耐久性が向上しました。夜光塗料はスーパールミノバからクロマライト夜光へ変更され、発光時間が約2倍に延長されて暗闇での視認性が向上しています。

ブレスレットには、工具なしで最長2cmまで長さ調整ができるグライドロックエクステンションシステムが採用され、ダイバースーツの上からでも着用しやすくなりました。

ムーブメントにはパラクロムヒゲゼンマイが採用され、安定性とメンテナンス性が向上しました。リューズガードは大型化され、操作性とリューズの保護性能が強化されています。

また、サブマリーナ Ref.114060は、サブマリーナ ノンデイトで、ケースサイズ40mmの最後のモデルです。

サブマリーナ Ref.124060

製造年代2020年~
キャリバーCal.3230
防水性能300m
ケース径41mm
ポイント初の41mmケース、パワーリザーブ70時間

サブマリーナ Ref.124060は、サブマリーナ ノンデイトで初めてケースサイズが41mmとなったモデルです。ケースサイズアップに伴い、ブレスレットの駒もサイズ調整されています。

外観は前機種 Ref.114060と大きく変化はありませんが、ダイヤル6時方向のSWISS MADEの表記にロレックスの王冠マークが追加された点が異なっています。

ムーブメントは Cal.3130から Cal.3230へ進化し、パワーリザーブが48時間から70時間へ延長されました。

サブマリーナ デイト 歴代モデル一覧

サブマリーナ デイト の歴代モデルを紹介します。

サブマリーナ デイト Ref.1680

製造年代1969年~1980年頃
キャリバーCal.1570
防水性能200m
ケース径40mm
ポイント初のデイトモデル、赤サブ、トリプルロックリューズ、COMEXモデル有り

サブマリーナ デイト Ref.1680は、サブマリーナ デイトの初代モデルであり、初めてカレンダー機能を搭載したモデルです。カレンダー部分には、数字を約2.5倍に拡大するサイクロップレンズも採用されています。

Ref.1680は、1969年から1980年頃まで製造されました。製造期間中にいくつかのマイナーチェンジが行われています。

サブマリーナ デイト Ref.1680の中でも有名なレア個体に「赤サブ」があります。赤サブとは、1969年~1970年代前半まで製造されていた、文字盤上の「SUBMARINER」の表記が赤文字の個体です。赤サブはアンティーク的な価値が高く、現在でも高値で取引されています。

また、防水性能表記が660ft=200mではなく、200m=660ftになっている個体は「メーターファースト」と呼ばれ、そちらも希少です。

ダイビング会社COMEX(コメックス)のダイバー用に製造された、サブマリーナ コメックス Ref.1680も存在します。COMEXモデルには文字盤にCOMEXの文字が印字され、裏蓋にも刻印がされています。

サブマリーナ デイト Ref.1680は、サブマリーナ デイトの歴史において重要なモデルです。希少なバリエーションは、コレクターズアイテムとしても人気があります。

サブマリーナ デイト Ref.16800

製造年代1980年~1986年
キャリバーCal.3035
防水性能300m
ケース径40mm
ポイント300m防水、逆回転防止ベゼル採用、サファイアクリスタル風防、ハイビート化など大きく進化したモデル

サブマリーナ Ref.16800は、サブマリーナ デイトが大きく進化を遂げた第2世代モデルです。

従来のプラスチック風防から、傷つきにくく透明度の高いサファイアクリスタル風防へ。さらに防水性能も300mへ強化され、よりタフな仕様に進化しました。ベゼルは誤操作を防ぐ逆回転防止ベゼルを採用し、安全性を向上。ムーブメントは28,800振動のハイビートムーブメントへ刷新され、精度の高い仕様となりました。

サブマリーナ Ref.16800の中でも、特に「フチなし」と呼ばれる個体が人気を集めています。この「フチなし」とは、インデックスにメタルの縁がなく、夜光塗料のみで表現されたモデルです。製造時期は1980年から1984年までの限られた期間であり、それ以降に製造された「フチあり」モデルと比べて希少価値が高く、ヴィンテージ好きのコレクターから注目されています。

サブマリーナ デイト Ref.168000

製造年代1980年代半ば~1988年
キャリバーCal.3035
防水性能300m
ケース径40mm
ポイントトリプルゼロ、初の904Lステンレスモデル?、謎多きモデル

サブマリーナ Ref.168000は、Ref.16800とRef.16610の間に僅かな期間のみ製造された、謎多きモデルです。

前機種Ref.16800と仕様はほぼ同一であり、モデルチェンジの理由は不明です。316Lステンレスから904Lステンレスへの素材変更説がありますが、真相は定かではありません。さらに、ギャランティや裏蓋刻印がRef.16800と一致する個体も多く見受けられ、その謎は深まるばかりです。

謎に包まれた存在ながら、サブマリーナ Ref.168000はコレクターの間で独特の存在感を放っています。その希少性と謎めいた魅力は、多くのファンを魅了し続けています。0が3つ並んでいることから「トリプルゼロ」という愛称で呼ばれています。

サブマリーナ デイト Ref.16610

製造年代1989年~2010年
キャリバーCal.3135
防水性能300m
ケース径40mm
ポイントツインブリッジ採用、ロングセラーモデル、後継機と比べ細身

サブマリーナ デイト Ref.16610は、1989年から2010年までの21年間販売されたロングセラーモデルです。

Ref.16610は、サブマリーナ デイトで初めて、ツインブリッジ構造を採用したムーブメント Cal.3135が搭載されたモデルで、前機種と比べて安定性やメンテナンス性が向上しています。

Ref.16610は約21年間販売されたモデルなので、販売期間中に様々なマイナーチェンジがありました。フラッシュフィットの一体型化、夜光塗料の変更、風防ガラスへの王冠透かし、インナーリングへのルーレット刻印など、時代に合わせて改良が重ねられています。

2010年に登場した後継モデルRef.116610LNは、Ref.16610と比べて各パーツが大型化しておりボリューム感があります。一方、Ref.16610はRef.116610LNと比べて細身で軽量であり、シャープな印象です。

サブマリーナ デイト Ref.16610LV

製造年代2003年~2010年
キャリバーCal.3135
防水性能300m
ケース径40mm
ポイント初代グリーンサブ、愛称カーミット、ライムベゼル、ビッグスイス、ファット4

サブマリーナ デイト Ref.16610LVは、サブマリーナ誕生50周年を記念して販売されたモデルです。緑色のベゼルを持つことから、通称「グリーンサブ」と呼ばれています。

Ref.16610と基本スペックは同じものの、インデックスや針が大型化され視認性がアップ、フランス語で緑のベゼルを表す「Lunette Vert」の頭文字のLVがリファレンスに追加されました。

サブマリーナ デイト Ref.16610LVの中でも初期にあたる「Y」「F」番と呼ばれるシリアルナンバーの個体には、いくつかのレアポイントが存在します。

ベゼルの「4」の頂点が太いフォントである「ファット4」、6時位置の「SWISS MADE」の間隔が広い「ビッグスイス」、そしてベゼルのグリーンが薄い色の「ライムベゼル」です。

これらの個体は希少価値が高く、高値で取引されています。

ちなみに、2024年時点でグリーンサブは3代目まで登場していますが、いずれにもニックネームがつけられています。初代グリーンサブにあたるRef.16610LVのニックネームは、アメリカの人気番組「セサミストリート」のカエルのキャラクターからとって「カーミット」です。

サブマリーナ デイト Ref.116610LN

製造年代2010年~2020年
キャリバーCal.3135
防水性能300m
ケース径40mm
ポイント初のセラクロムベゼル、クロマライト夜光、グライドロックエクステンションシステム、最後の40mmケース

サブマリーナ デイト Ref.116610LNは、前機種と比べて実用面で大きく進化したモデルです。

ベゼルには、傷や色褪せに強いセラミック素材「セラクロム」を採用。高級感のある光沢と圧倒的な耐久性を誇ります。夜光塗料もクロマライト夜光へと進化し、暗闇での視認性を大幅に向上させました。

ブレスレットには、工具なしで長さ調整が可能な「グライドロックエクステンションシステム」を搭載。ダイバースーツの上からも快適に着用できます。大型化されたリューズガードは、操作性を向上させながら、リューズをしっかりと保護します。

サブマリーナ デイト Ref.116610LNは、サブマリーナ デイトでケースサイズ40mmの最後のモデルです。長年受け継がれてきた伝統的なサイズ感と、現代的な機能性を融合させた、まさに完成形のサブマリーナと言えるでしょう。

サブマリーナ デイト Ref.116610LV

製造年代2010年~2020年
キャリバーCal.3135
防水性能300m
ケース径40mm
ポイント2代目グリーンサブ、愛称ハルク、初のセラクロムベゼル、クロマライト夜光、グライドロックエクステンションシステム、最後の40mmケース

サブマリーナ デイト Ref.116610LVは緑のベゼルを持つ2代目グリーンサブです。初代グリーンサブは文字盤が黒でしたが、2代目であるRef.116610LVは文字盤までグリーンとなっています。

カラーベゼルをもつサブマリーナやGMTマスターには愛称が付けられる事が多く、Ref.116610LVにはマーベルヒーローの緑色の巨人「超人ハルク」にちなんで、ハルクという愛称がつけられました。

サブマリーナ デイト Ref.116610のLN・LVともに、文字盤表記の違いで、マーク1からマーク3までのマークダイヤルが存在するのも特徴です。

サブマリーナ デイト Ref.126610LN

製造年代2020年~
キャリバーCal.3235
防水性能300m
ケース径41mm
ポイント初の41mmケース、パワーリザーブ70時間

サブマリーナ デイト Ref.126610LNはサブマリーナ デイトで初めてサイズアップが行われたモデルです。ケースサイズは従来の40mmから41mmへ大型化されました。

ケースのサイズアップにあわせ、ブレスレットとバックルの幅が約1mmサイズアップ、ブレスレットのコマ調整の際に外せるコマの数が1個減っています。

ムーブメントは3100系から3200系へと進化し、パワーリザーブが48時間から70時間へと伸びて、より実用性が高くなっています。

その他、文字盤6時方向の表記、SWISS MADEの単語の間に王冠マークが入るようになりました。この王冠マークは、前機種と簡単に見分けられるポイントです。

サブマリーナ デイト Ref.126610LV

製造年代2020年~
キャリバーCal.3235
防水性能300m
ケース径41mm
ポイント3代目グリーンサブ、愛称スターバックス、初の41mmケース、パワーリザーブ70時間

サブマリーナ デイト Ref.126610LVは緑のベゼルに黒い文字盤を持つ3代目グリーンサブです。

前機種にあたるRef.116610LVでは文字盤が緑となっていましたが、Ref.126610LVでは初代と同じく黒い文字盤へ回帰しました。

グリーンサブ恒例のニックネームは「スターバックス」です。これは、2011年までのスターバックスのロゴにおける配色が緑と黒だったことから来ています。

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