2022年、ロレックス(ROLEX)は約11,000mの超深海まで到達できる究極のダイバーズウォッチ「ディープシーチャレンジ(DEEPSEA-CHALLENGE)」を発表しました。
1950年代から、ロレックスはダイバーズウォッチのパイオニアとして、高い防水性能と耐久性を追求し続けてきました。 100m防水のサブマリーナを皮切りに、ヘリウムエスケープバルブを搭載したディープシーなど、数々のモデルを生み出し、防水性能は着実に進化を遂げてきました。その到達点とも言えるのが、11,000mの深海に耐えるディープシーチャレンジです。
この記事では、ロレックスのダイバーズウォッチの最上位モデルとして君臨し、究極のダイバーズウォッチとして名高い「ディープシーチャレンジ」のチタンモデルに焦点を当て、その魅力を深く掘り下げていきます。
本記事は、できるだけ正確な情報を掲載するよう努めていますが、仕様などについて事実と異なる可能性があります。そのため、本記事の情報は、あくまでも参考程度にご活用ください。
ロレックス ディープシーチャレンジとは
最初に、ディープシーチャレンジの特徴をご紹介します。
ロレックスのダイバーズウォッチの歴史
ディープシーチャレンジをより深く楽しむためには、ロレックスのダイバーズウォッチの歴史を少しひもといてみましょう。ここでは、ロレックスのダイバーズウォッチの歴史を簡単にご紹介します。
ロレックスは、ダイバーズウォッチのパイオニアとして、長年にわたり深海への挑戦を続けてきました。その歴史は、1950年代に誕生した「サブマリーナ」に遡ります。
サブマリーナの誕生と進化
1954年、バーゼルワールドで発表されたサブマリーナ Ref.6204は、世界初のダイバーズウォッチとして大きな注目を集めました。100mの防水性能を誇り、回転ベゼルによって潜水時間を計測できるなど、プロのダイバーの要求に応える機能を備えていました。
その後、サブマリーナはさらなる進化を遂げ、1950年代後半には200mの防水性能を持つRef.6538が登場。より過酷な環境での使用に対応できるようになりました。
シードゥエラーの登場と深海への挑戦
1967年、ロレックスは深海探検の新たな章を開くモデルとして「シードゥエラー」を発表しました。Ref.1665は、610mの防水性能を誇り、ヘリウムガス排出バルブ(ヘリウムエスケープバルブ)を搭載することで、飽和潜水におけるヘリウムガスの影響を防ぐなど、プロフェッショナルなダイバーのニーズに応えるモデルでした。
その後、1978年にはRef.16660が発表され、防水性能は1,220mへと大幅に向上しました。この性能は、その後もシードゥエラーシリーズで維持され、ロレックスの深海探検における技術力の高さを示すものとなりました。
サブマリーナの進化と300mの壁
一方、サブマリーナも進化を続け、1989年にはRef.14060が発表され、防水性能が300mへと向上しました。この性能は、その後もサブマリーナシリーズで維持され、プロフェッショナルユースだけでなく、幅広い層から支持されるモデルとして成長しました。
シードゥエラー ディープシーの登場と新たな深海の記録
2008年、ロレックスはさらに深海への挑戦を加速させ、「シードゥエラー ディープシー」Ref.116660を発表しました。このモデルは、驚異的な3,900mの防水性能を実現し、シードゥエラーシリーズの新たな基準となりました。リングロックシステムやドーム型サファイアクリスタル風防など、深海での使用に耐えうるよう、数々の革新的な技術が採用されています。
深海への挑戦とディープシーチャレンジへ
サブマリーナとシードゥエラーは、それぞれが異なる方向に進化しながら、ロレックスのダイバーズウォッチの歴史を築いてきました。これらのモデルが長年にわたり培ってきた技術と経験は、2022年に発表された「ディープシーチャレンジ」という、約11,000mの深海に耐える驚異的なモデルへと繋がっているのです。ディープシーチャレンジは、ロレックスが深海探検において達成した新たなマイルストーンであり、その技術力の高さを見せつける象徴的なモデルと言えるでしょう。
ディープシーチャレンジ誕生の背景
ロレックス ディープシー チャレンジは、単なる腕時計を超え、人類の深海探査の歴史に新たな章を刻んだモデルです。その誕生には、ジェームズ・キャメロンによる壮大な挑戦だけでなく、半世紀以上前に起きたある出来事が深く関わっています。
1960年1月23日、スイスの海洋学者ジャック・ピカールとアメリカ海軍大尉のドン・ウォルシュは、バチスカーフ潜水艇「トリエステ号」に乗り込み、世界で最も深い場所として知られるマリアナ海溝チャレンジャー海淵への有人潜水に挑みました。そして、見事水深10,916m(35,814フィート)という深海に到達し、深海潜水記録を打ち立てたのです。
この歴史的な挑戦に際し、トリエステ号の外側には、ロレックスが開発した実験モデルのダイバーズウォッチ「ディープシー スペシャル」が取り付けられていました。ディープシー スペシャルは、この極限の深海においても、その性能を発揮し、見事に時を刻み続けたのです。
ジャック・ピカールは、潜水後、ロレックスにこう電報を打っています。「ロレックスの腕時計は水深11,000mでも陸地同様に正確に動いていたことを報告します」。この言葉は、ロレックスの技術力の高さを世に知らしめ、ロレックスのダイバーズウォッチが深海探査において重要な役割を果たすことを証明しました。
このディープシー スペシャルの偉業は、単に深海での耐水性を示しただけではなく、それまで知られていなかった深海の世界への扉を開くことにも繋がりました。ピカールとウォルシュは、深海に多くの生物が存在することを発見し、深海生物学の発展に大きく貢献したのです。
そして時が流れ、2012年、ジェームズ・キャメロンが単独で深海潜水艇「ディープシーチャレンジャー」に乗り込み、再びマリアナ海溝に挑戦。この際も、ロレックスはキャメロンに協力し、最新の技術を駆使した試作モデルを提供しました。キャメロンの挑戦は、ディープシー スペシャルの偉業を継承し、ロレックスの深海探査における技術力の更なる進化を示すものでした。
これらの歴史を背景に、ロレックスはディープシー スペシャルで得られた知見と、キャメロンとの共同研究で得られた新たな技術を融合させ、「ディープシー チャレンジ」を開発しました。
ディープシー チャレンジのバックケースには、マリアナ海溝を意味する「Mariana Trench」の文字とともに、トリエステ号による初潜航(1960年1月23日)を示す「23-01-1960」と、ジェームズ・キャメロンによる単独潜航(2012年3月26日)を示す「26-03-2012」という、人類の深海探査史における重要な2つの日付が刻まれています。これらの刻印は、ロレックスが両方の歴史的な瞬間に貢献したことを物語り、その卓越した技術力の証となっています。
ディープシー チャレンジは、単なる高性能なダイバーズウォッチにとどまりません。それは、人類の探求心と、極限に挑戦する精神を具現化した、まさに「深海への挑戦」そのものを象徴するモデルなのです。
ディープシーチャレンジの特徴
ここでは、ディープシーチャレンジの主な特徴をご紹介します。
1. ディープシーの約3倍!11,000mの防水性能
ロレックス ディープシー チャレンジは、その名の通り、深海への挑戦を体現するモデルです。11,000mの防水性能は、ディープシーの約3倍という圧倒的な数値を誇り、マリアナ海溝のような超深海にも耐えうる設計となっています。この驚異的な防水性能は、ロレックスが長年培ってきた技術と、最新の素材科学の結晶と言えるでしょう。
2. 50mmの超大型ケース
ディープシー チャレンジのケースサイズは、なんと50mm。一般的な腕時計と比較すると圧倒的な大きさです。この巨躯は、単なるデザインのこだわりではなく、内部に収められた高度な機構を保護し、11,000mの水圧に耐えるために必要不可欠な要素です。
3. 極厚!ケース厚23mm
ケース厚は、ディープシー チャレンジの力強さを象徴する要素の一つです。23mmという厚みは、その内部に複雑な構造を収めていることを物語っています。この厚みによって、高い防水性能を実現し、同時に、内部のムーブメントを衝撃から保護しています。
4. 9.5mm厚のドーム型サファイアクリスタル風防
ディープシー チャレンジの風防は、9.5mmという極厚のサファイアクリスタルで作られています。このドーム型に湾曲した風防は、高い気圧に耐えるだけでなく、独特の視界を提供します。まるで深海をのぞき込むような、奥行きのある視界は、この時計の特別感を際立たせています。
5. フリップロック エクステンションシステム採用
ディープシー チャレンジには、ディープシーでは廃止となったフリップロック エクステンションシステムが採用されています。このシステムは、ダイビングスーツの上からでも簡単にブレスレットの長さを調整できるため、極限の環境下での操作性を高めています。ディープシーで廃止となったのは、ディープシーチャレンジとの差別化という意味もあったのかもしれません。
6. ロレックス初のオールチタン素材
ディープシー チャレンジは、ロレックス初のオールチタン素材を採用したモデルです。チタンは、ステンレスに比べて40%以上軽く、高い強度と耐腐食性を兼ね備えています。この素材を採用することで、50mmの大型ケースでありながら、装着時の負担を軽減し、快適な装着感を実現しています。
ディープシー チャレンジは、これまでのロレックスのダイバーズウォッチが培ってきた信頼性と耐久性をベースに、11,000mの深海という極限環境に耐えうるよう、ケース素材や構造を徹底的に見直し、カスタマイズされた特別なモデルです。
ディープシーチャレンジ 歴代RLXチタンモデル年表
ディープシーチャレンジのRLXチタンモデルは、現時点で1モデルのみです。
※記載している情報は、事実とは異なる場合がございます。あくまでも参考程度にご覧ください。
モデル | 年代 | ムーブメント | サイズ |
ディープシーチャレンジ Ref.126067 | 2022年~ | Cal.3230 | 50mm |
ディープシーチャレンジ 歴代RLXチタンモデル一覧
ディープシーチャレンジ 歴代RLXチタンモデルを紹介します。
ディープシーチャレンジ Ref.126067
製造年代 | 2022年~ |
キャリバー | Cal.3230 |
防水性能 | 11000m |
ケース径 | 50mm |
ポイント | 初代ディープシーチャレンジ、初の11,000m防水モデル、初のオールチタンモデル |
ディープシーチャレンジ Ref.126067は、2022年に登場した初代モデルです。
ロレックス シードゥエラー ディープシー Ref.136660は、同社が誇るダイバーズウォッチシリーズの中でも、特に深海への挑戦を象徴するモデルです。11,000mの防水性能という、文字通り深海の底まで到達可能なスペックを誇り、多くの時計愛好家やダイバーを魅了しています。
圧倒的なデカ厚サイズ
ディープシーチャレンジ Ref.126067はとにかくビッグサイズであることが特徴です。通常のディープシーと比較すると以下の通り。
モデル | ディープシー | ディープシーチャレンジ |
型番 | Ref.136660 | Ref.126067 |
ケース径 | 44mm | 50mm |
風防の厚み | 5.5 mm | 9.5 mm |
ケースの厚み | 18mm | 23mm |
重量 | 約210g | 約250g |
防水性能 | 3,900m | 11,000m |
Ref.126067は、ロレックスのダイバーズウォッチの中でも最大級のサイズを誇ります。一般的な腕時計と比較すると、その大きさは際立っており、まさにプロフェッショナルユーズに特化したモデルと言えるでしょう。特に、9.5mmのドーム型サファイアクリスタル風防はインパクトがあり、深海での高い耐圧性を物語っています。かなりの大きさなので、腕周りの細い方にとっては装着感が気になる場合もあるかもしれません。
圧倒的な防水性能と革新的な素材
「11,000m防水」
ディープシーチャレンジ Ref.126067は、水深11,000mという驚異的な深さに耐えられる腕時計として有名です。これは、ロレックスが独自に開発した技術の賜物ですが、他の高級時計メーカーも深海への挑戦を続けています。例えば、オメガのシーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープは、一度は1万メートルを超える深海に潜った実績があります。しかし、実用性を考慮して市販モデルでは防水性能を6000mに抑えています。ディープシーチャレンジは、まさに深海探検のための究極の性能に振り切ったモデルと言えるでしょう。
「オールRLXチタン」
ディープシーチャレンジ Ref.126067のケース素材には、ロレックスが独自に開発したRLXチタンが使用されています。 グレード5チタンをベースに、ロレックス独自の処理を加えたこの素材は、高い強度と耐腐食性を誇りながら、軽量であるという特徴を持ち合わせています。ケースサイズも厚みも、ディープシーと比べてかなり大ぶりであるにも関わらず、約250gという重量に抑えられているのは、オールRLXチタンだからです。
プロフェッショナルな機能性
ディープシーチャレンジ Ref.126067にも、ディープシーシリーズと同じく、リングロックシステム、ヘリウムエスケープバルブなどの機構が搭載されています。
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ディープシーチャレンジは、ロレックスのダイバーズウォッチの中でも、その特殊な用途と高い技術力が際立つモデルです。オールチタン製で11,000mの防水性能を誇る一方で、一般的なスポーツモデルに比べ、流通量は限られています。その希少性と、深海探検というロマンを追求したモデルとしての高いコレクション性から、中古市場においても高いリセールバリューを維持しています。他のロレックスモデルと比較しても、その特殊な立ち位置が、高い人気を支えていると言えるでしょう。
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